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2022年度第3回ESD研修会の報告(コメントその2)やまぐち若者 MY PROJECTについて

2023年04月29日

さて、総合討論は後にまとめることとして、山口県や宇部市におけるESDの状況について、3人の方々に話題提供をしていただきました。
 
まず一人目は、ESDうべ推進協議会の副会長でもあり、山口県ひとづくり財団で、表記のマイプロジェクトやひとづくり・地域づくりフォ-ラムin山口の実行委員として活躍されてきた赤田博夫さんの「マイプロジェクトは何か?」というお話です。

時間的制約があって、十分な説明をされることができませんでしたので、配布された資料をもとにしつつ、関連情報を補足させていただきながら紹介したいと思います。

マイプロジェクトは高校生を対象として、自分たちの関心のあるテーマについて、企画を練り、実践を試み、振り返ることを繰り返し、学びを深めていくというものです。

右上の図にあるように、人づくり財団では2020年度から初めて、2022年度は3年目になるということです。

2022年度は5月から初めて、20校が取り組み、今年の2月に発表会が行われました。

先ほどの右下の図では、総合的な学習と探究の違いが説明され、マイプロジェクトは総合的な探求に近いとされていますが、少しわかりにくいですが、
こちらの図では、成果よりも高校生自身の学び・成長が重要であり、参画度の高いテーマで「主体性」を育み、実践の中で「協働性」を発揮し、それらを繰り返す中で「探究性」を養うことがマイプロジェクトのねらいであるとされています。

参加した高校生がプログラム終了時に、主体的に取り組むことの楽しさ、活動を通しての地震の変容、自分が将来やりたいことや学びたいことなどを語っていたら、成功と言えるのではないかとされています。

地元の高校からの参加グループとして、宇部鴻城高校とサビエル高校があげられ、鴻城高校は今年度3年目になるが、シャッター街が目立つ新天町商店街を何とかしたいという思いから、毎月1回の清掃活動や店出し、喫茶店など、よその学校の生徒も巻き込んでの活動をしたそうです。

またサビエル高校はかなりマイプロジェクトに力を入れているようで、「シニアよりそいの家を作る」をテーマとして、昨年度はマイプロジェクトアワード西日本サミットの出場権を獲得しているようです。今年度は「子どもの居場所づくり」として子ども食堂の活動をしているとのことです。

マイプロジェクトはもともとNPO法人カラリバが主要事業としているもののようですが、全国的な展開が為されており、毎年マイプロジェクトアワードが行われているようです。https://www.youtube.com/watch?v=WTAgzEoacec&t=3s


「未来は、つくれる」信念で、すべての10代が意欲と創造性を育める未来の当たり前を目指して、運営されています。

たまたま見た久米島高校のドロシーさんの、いじめをなくしたいという思いの実践経験談は、人に思いを伝えたいときの留意点について、我々にとっても参考になりました。https://www.youtube.com/watch?v=phwd5-INeZw

ところで、赤田博夫さんは学校教育、社会教育の専門家であり、今年2月18、19日にセミナーパークで3年ぶりの対面の開催となった第17回ひとづくり・地域づくりフォーラムin山口では、実行委員として、実践事例発表18事例の調整にも尽力されたそうです。

また、パネルディスカッションは「持続可能なひとづくり・地域づくり」をテーマとして、東京都荒川区でコロナ禍にめげず、学びの場を作り続けた中里さん。地域おこし協力隊としての経験を引き継ぎ山口県田布施町馬島で子供たちの学びの場を提供する藤田夫妻。宇部高専卒だが高知県高知市で土佐山アカデミーを主宰し、それぞれ学びの場づくりや今後は村の方に恩を返したいとする吉富さん。

いずれも30代の方々による希望の持てる元気なお話でした。
(その3につづく)

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