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第17回ひとづくり・地域づくりフォーラムin山口が開催されました

2023年02月21日

023年2月18日~19日に「第17回ひとづくり・地域づくりフォーラムin山口」が山口県セミナーパークにおいて開催されました。主催は山口県ひとづくり財団であり、山口県と山口県教育委員会が共催でした。

出席者は公式発表ではありませんが、私がカウントした概数では400名程度であったと思います。全体会の後は実践事例発表6会場、講義演習・ワークショップは4会場並列で進行したので、私の出席したのはごく一部です。

当日はうべ環境コミュニティーからも複数の方々が出席されましたので、それぞれの出席者がご自分のご意見、印象をブログに投稿されることを望みます。

今回のフォーラムのテーマは、「出会い・交流・学びから広がるひとづくり・地域づくり ~新たな時代に向けた知恵と工夫の発信~」であり、メインテーマに対して色々な立場の人や、団体・行政・教育機関の方々がプレゼンテーションを行い、会場の方々と意見交換・情報交換を行いました。

私は特に「ひとづくり・地域づくりを継続的・発展的に続けていくために、何が重要なファクターなのか」と言う観点から、いくつかの発表会場に出席しました。ひとづくりと言う観点からは、幼児教育から高等教育の期間に所属する生徒・学生などのユース層、あるいは社会人、地域の住民などの広い年齢層に対象者が広がっています。地域づくりには、これらの人たちがかかわって行く仕組み作りに色々な工夫があって、その中の成功事例が次々に発表されました。

ベースとして「地域」があり、そこに住んでいる「住人」がある訳ですが、そこに行って働きかけるマンパワーは、ボランティアであったり、中学生・高校生が授業の一環として参加する場合もあります。その仕掛けを作るのは、中学校・高等学校・大学などの教育機関、NPOなどの民間団体があり、一方で行政機関があります。即ち、教育機関・NOP⇔行政⇔地域の連携が必要です。(発表事例ではこの順番が入れ替わっていると良いと言う主張もありました)

中学校・高等学校・大学などの教育機関が主体となって地域連携をうまく進めている事例としては、地元宇部の上宇部中学校における「夢たまごネット」の活動
夢たまごねっと - 宇部市立上宇部中学校 (ube-ygc.ed.jp)

大学と自治体の地域連会(地域連会における九州共立大学モデル)
九州共立大学 サービス・ラーニング研究 山田明研究室 | 九州共立大学 サービス・ラーニング研究 山田明研究室 (y-akira-sl.com)
などが興味深く、成功事例として参考になるプレゼンテーションでした。

一方、NPOが主体の地域連携成功例としては、岡山市の「NPO法人だっぴ」と徳島県神山町の「NPOグリーンバレー」のお話が興味深かったです。

岡山市の「NPO法人だっぴ」は多数の中学校、高等学校の生徒たちがおとなとの対等な関係での対話を通じて思索し、また実践活動により多様な世界に触れて学んだことを深化させて社会に巣立っていく過程を見事に実現していました。NPO運営経費は行政からの委託事業に加えて、寄付が2~3割あるとのことでした。

NPO法人だっぴ|若者と大人がつながることが、地域の未来をひらく (dappi-okayama.com)

「神山グリーンバレー」では、過疎化地域の活性化を、国際交流⇒アートレジデンス⇒移住促進(ピンポイントで逆指名する移住策)⇒サテライトオフィス誘致⇒神山まるごと高専の開校など、次々と成功事例を展開してきました。企業からの寄付、ふるさと納税などで、高専設立経費を集めたそうです。

「神山プロジェクト」の20年の軌跡から学ぶ、まちづくりに重要な4つの視点 | ハフポスト NEWS (huffingtonpost.jp)



上記の二つのNPOは人材の若返りもうまくいっているようで、だっぴの代表理事:森分氏は若い方で、グリーンバレーの事務局長:竹内氏も働き盛りの年齢のようにお見受けしました。

NPO活動が継続的に発展し、事務局メンバーの若返りも順調にいくためには、活動から生まれた人材が地域社会にうまく還元され、企業も含む社会が輩出される人材を評価してメリットを感じるようになることが必要であると痛感しました。

NPOの活動拡大に必要な資金については、寄付が継続的に得られるシステムを作り上げることが課題だと思いました。
                  
(うべ環境コミュニティー理事 薄井洋基 記)

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