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小野湖に流入するごみについて 新たな経験 (その2)
2022年03月05日
後日、山口県の厚東川ダム管理事務所に事情を聴きに行ったとき、8月の大雨のために、ダムサイトに大量の流木やごみが流れ着き、少し上流側に設置されたフェンスにこれらがせき止められている写真をいただきました。撮影日は8月16日ですので、10月に見た小入江のごみなどはまだ流れ着いていない状況です。
この状態から徐々に水位が下がり続け、各入江のごみがほとんどこのフェンスまで流下して、せき止められたものと思われます。
8月中旬にとられた写真であまりプラスチックごみの姿が見えませんがおそらく年が明けてからの回収作業の時にはもう少しプラごみの姿も見えたのではないかと想像します。
たしかフレコンバッグは60袋くらいあり、そのうち6袋はビンとカンがほぼ半分ずつ、残りがプラスチックを主体とした人工ごみだったと思います。
意外にかたいプラスチック類が多い印象でしたが、いずれにしてもその多さにびっくりしました。
地元紙の3月3日の第一面に、ダム管理事務所への聞き取りに同行された記者の方が、フレコンバッグに入れられた状態で、仮置き場に置かれた、プラごみ等の多さについて、記事をまとめて報道していただきました。
フレコンバッグを何袋か開けて、中身を確認する写真を撮りました。
上の二つは空きビンと空きカン、下は道具類や建材類、測量杭や生活雑品などで、ペットボトルなどは下のほうに隠れていたりします。
発泡スチロールの箱の破片もやはり多く見られます。その他、シート類や肥料袋、植木鉢、プラスチックのかごなども多くありました。
いろいろ道具類の切れ端、農業用のシート類、ポリバケツ、肥料袋などなど、ペットボトルも顔を出しています。
ざっと見たところ、意外にかたいプラスチック類や農業資材のようなものが多いように感じました。
ポイ捨てのごみは小さいので、袋に詰めるときに下のほうに主にあり、上に詰めにくい固いものを詰められた傾向があるのかもしれません。
家庭系のごみでいうと、燃やせないごみに該当するごみです。
回収したごみのうち、流木類が大部分を占めますが、こちらのほうはコンポストの原料として、すでに有効利用されているものと思います。
しかしこのようなプラごみは処分がなかなか大変です。回収作業全般を請け負われた業者さんのお話では、予算不足で、ダム管理事務所と再調整中とのことです。
県としては災害復旧予算として行われている事業のようであり、災害廃棄物と認定されれば一般廃棄物扱いとなりますが、このケースでは微妙な状況にあるようです。産業廃棄物として処理される場合も、コストや処分方法について、十分な検討が必要であると思われます。
これらのごみの由来は、ポイ捨てごみは別として、明らかな不法投棄ではなくとも、いい加減に放置していたものが、大雨や水位の上昇で流されてしまうものが主な部分を占めているのではないかと思います。
いずれにしても、貴重な水がめを守るためにも、また多額の回収費用の節約のためにも、道具類や使い終わった資材の管理は排出元できちんとやられることが大切であると思いました。 (文責;M.U.)
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