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たまたま今年3月に行われた火山・地震に詳しいい地球科学者、鎌田浩毅京都大学教授の退館記念の動画を視ることができました。

2021年12月14日

たまたま今年3月に行われた火山・地震に詳しいい地球科学者、鎌田浩毅京都大学教授の最終講義の動画を視ることができました。

先生はある時から、権威ある学術雑誌への投稿より、意外に大災害に対する知識がない中で、2035年前後の西日本大地震の可能性があるとされる中で、防災啓発が大事ということで、テレビ出演、新書執筆等に力を入れるようになりました。
 講義はコンテンツとハウツーを半分くらい盛り込む。コンテンツは専門的な知識、ハウツーは勉強の仕方、研究の仕方、本の選び方、人生の生き方、コミュニケーションの取り方など。
 講義は、紙資料配布と語りで、PPTは使わない。元々2単位の構成は予習復習に1単位、講義で1単位の重みがあり、予習・復習用には新書本を数多く書かれています。
 学生の反応を見ながら、早口で話され、講義の終わりに15分のミニレポートの時間を取り、名前ではなくペンネームで感想や質問を書かせると本音のQ/Aができる。次の時間に必ず返答されるとのこと。それで徐々に授業を改善していくということです。

これらは2015年11月に放映されたTBS情熱大陸の映像です。

1986年11月21日鎌田先生達が現地調査中に撮影された三原山中岳の噴火が始まったときの写真です。危険を感じて、途中で避難されたそうです。

当時の状況は、以下のニュースビデオが参考になる。
https://www.youtube.com/watch?v=u56Vid_rjc8

下の2枚の写真は1991年の雲仙普賢岳の噴火の映像です。右下の写真は当時鎌田先生の知り合いである海外からの火山学者が火砕流に巻き込まれて亡くなられた3名のうちのお二人のようです。

最終講義でも登壇された鎌田先生の教え子が編集長を務められているプレジデントのインタビュー記事の中で、2030年~2040年の間に東日本大震災の10倍以上の被害が予想される西日本大震災が起きる可能性が語られています。

前の図表の年表と、この室津港の地盤高の変化から2035年前後が予測されているそうです。

鎌田先生はボーナスを全部費やしてでも、マグマをイメージした赤を基調にするなどファッションを重視しておられるということです。

このサイトでは、「現在はVUCA WORLD(見通しの立てにくい社会)といわれ、世界的な新型コロナウイルスの流行など想定外の状況が続いている。この混迷の時代、今までの学び方を捨てる必要がある」 ということが説明されています。
https://woman.nikkei.com/atcl/column/21/20210434/041400001/

私はこれまで単純に地球環境問題から、教育の在り方を変える必要があると考えてきましたが、この動画や関連の情報を見て、これにさらに1000年に一度という大地震災害の時期が重なっているということを始めて認識できました。
鎌田先生は、想定外のことや偶然を前向きに受け入れて、「生きた時間」を明るく生きるということを奨めておられます。 (文責:浮田)

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