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8月12日から14日の大雨災害 (宇部で累加352㎜の雨量、8月記録更新)
2021年08月23日
梅雨の末期のような前線の停滞により、8月のお盆前後、佐賀県・福岡県から山口県、広島県まで大雨が続き、各地で洪水や土砂災害が発生しました。宇部市でも、8月12日(木)から14日(土)の72時間、累加雨量は352㎜を記録し、8月としては最大値の記録を更新しています。図は気象庁のサイトから、8月14日18時時点の72時間雨量を示しています。
気象庁の雨量データ(宇部)をみると、12日に99㎜、13日に107㎜、14日に132㎜降っており、時間雨量は最大で30~25㎜ほどですが、降りやまない雨に、土砂災害や浸水を心配された方も多いと思います。
8月12日(木)スマホから聞きなれない警告音が流れ、宇部市から、土砂災害の恐れからレベル3の高齢者等避難の発令を知りました。常盤ふれあいセンターの前を車で通った際には、防災無線の屋外スピーカーから警報が鳴っていました。宇部市からの通知メールをたどってみると、次のとおりです。
8月12日19:00 警戒レベル3 危険な場所から高齢者等は避難、土砂災害恐れ
8月14日13:00 警戒レベル4 避難指示 関口 駅前 岡村 末信(厚東川の西側、厚東地区内)、厚東川から浸水の恐れ
8月14日15:40 土砂災害警戒情報(警戒レベル4相当)
8月14日厚東川ダムでは、今後ダムの貯水能力を超えることが予想されるため、14日15時30分から緊急放流を開始、今後放流量が徐々に増加
8月14日15:50 警戒レベル4避難指示発令、危険な場所から全員避難、原・黒石・小野地区の土砂災害警戒区域とその周辺
8月14日 厚東川ダムでは、ダム流入量が最大に達した後、ダム貯水位も低下し、緊急放流開始水位を下回ったことから、23時00分に緊急放流を終了
厚東川の水位を、山口県土木防災情報システムでチェックしていましたが、14日18時には、図の状態で、末信橋で厚東川の洪水危険水位を超えていました。
宇部市防災危機管理課に問い合わせたところ、避難世帯と人数は、8月12日から市内33ヶ所の避難所を開設した中、8月14日20時時点の49世帯87名が最大とのことです。新型コロナの感染拡大が続くなか、避難所の運営にも体調管理、距離を取って、マスクと消毒徹底など、いろいろご苦労があったと思います。それでも昨年9月の台風10号で高潮警戒の時の避難人数より少ない状況でした。市の指定避難所ではなく、親戚や友人の家、マイ避難先を工夫された方もいたでしょう。
8月14日夕方には、県道山口宇部道路の岡の辻ICと片倉ICの間でのり面のがおよそ20mに渡り崩れ、2車線道路の片側を塞ぎ、車や歩行者、自転車が巻き込まれたのではと捜索されました。幸い人身事故には至っていませんが、普段よくとおる斜面にも危険なところがあると気づいた次第です。写真は8/16,8/17の現場の様子です。
斜面崩壊現場を含め、前後の地形を、国土地理院の電子国土ポータルから、標高を色付けして示します。落差15mほどの斜面は、前後の区間にもありますので、大雨で交通規制もされるでしょうが、要注意と思います。身近なところの災害に驚き、警戒を強めたいと思う次第です。
(文責:村上ひとみ)
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