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天然の酵母を育ててパンをつくってみませんか。

2020年06月23日

 移動制限が解除されたとはいえ、休日に家にいる時間はまだまだ多いのではないでしょうか。少し時間に余裕があるときに、天然の酵母を育ててパンをつくってみませんか?学習館3階の本棚にある雑誌「季刊うかたま 2006 vol.4」に天然酵母の育て方とそれを使ったパンについての特集記事があります。ドライイーストを使う通常のパンづくりよりも、かなり適当でも味わいのあるパンができます。

 先日、庭のミントに住み着いた酵母を育ててパンをつくってみました。レシピを簡単にご紹介します。

1.ミントを軽く洗いきれいな瓶に入れ、かぶるくらいの水と大さじ一杯ほどの砂糖を加えてよく振ります。分量は適当で大丈夫です。また瓶は特に消毒などは必要ありません。蓋を閉めて数日経つと、シュワシュワと泡が出て液が濁ってきます。酵母が育ってパンづくりに適した状態になったサインです。あまり置きすぎるとお酒、さらには酢になってしまうので、泡がたくさん出てきたところで使うのがポイントです。

2.強力粉500グラム、ぬるま湯250ミリリットル、1の酵母液50ミリリットル、砂糖大さじ1、塩小さじ1を混ぜてこねます。ぬるま湯と粉の量は生地が手にべたつかず、しっとりまとまるように適宜増減します。生地をねじったり引っ張ったりして良くこねて、生地を引っ張ると伸びて後ろが透けてみえるくらいになれば終了です。

3.生地を適当な容器に入れ、乾燥しないように蓋やラップをして2倍の大きさくらいまで発酵させます。気温が高い夏は部屋にそのまま置いておくだけで、一晩くらいで発酵します。

4.発酵した生地を優しく丸めたり、パウンド型にいれたりして、オーブンで焼きます。写真のパンは100℃で15分、160℃で30分、220℃で5分焼きました。

 天然酵母パンについてより詳しく知りたい方は「旬の酵母でつくるパンBook」ウエダ家 (著)、自然食通信社をご覧ください(残念ながら学習室には置いていません)。ご紹介したレシピはこちらを参考にしています。これまで試した中で、ミント以外にも柚子や夏みかんの皮・種、キウイの皮、ローズマリーでうまく酵母が育ちました。柑橘類の場合は、通常捨ててしまう皮や種を使うのがポイントです。自分で酵母を育ててパンをつくると、日々私たちは自然の恵みをいただいているということを改めて実感できます。

 学習館の本棚には色々な本があります。残念ながら貸し出ししていませんが、自由に読んでいただくことができますので、気軽に覗きに来てください。(山本ゆ)

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