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FBで紹介されていたスペイン風邪に関する動画大変参考になりました。

2020年05月19日

村上ひとみさんのFBで紹介されていたスペイン風邪に関するNHK-BSの動画参考になりました。
https://www.youtube.com/watch?v=I_nohEFJxkc&fbclid=IwAR07Dijiz-N-d6Vc_VIrKD4T604kux6N6nbVV9a-M9LimBdPapaFf6a7QjM

1918年、世界的パンデミック スペインで始まった訳ではないのに「スペイン風邪」と呼ばれるのはなぜ? というテーマで、歴史学者磯田道史さんと、感染症学者川名明彦教授から、オンラインでお話を聴きながら、色々な貴重な映像が紹介されていました。

元はアメリカの中部の軍隊から発生したようですが、当時第一次世界大戦中で、戦略的に感染被害状況を公表することは抑えられ、中立国であったスペインの公表があったため、スペイン風邪と呼ばれるようになったということです。

当時の日本社会の受け止め方は、緩いもので、一応自粛は言われていたようですが、繁華街の状況、演説会、娯楽の劇場、大相撲など、3密状態は平常通りであったようです。

その頃は第一次世界大戦の軍需景気で経済活動も活発であったこともかんけいしているかもしれません。

「君死に給うことなかれ」という詩で有名な歌人、与謝野晶子はたくさんの子供を育てていたこともあり、政府の対応の緩さを批判する言葉を残しています。

さすがに慧眼ですね。

南太平洋に活動中だった海軍の軽巡洋艦矢矧(やはぎ)はシンガポールに立ち寄った際、半数ずつわずか4時間の下船を許したが、その後感染が拡大し、乗員469名中9割以上が罹患、48名が死亡したということです。

与謝野晶子は、人事を尽くして、それぞれの命を守るために、聡明でありたいという言葉を残しています。

参考までに、右下の図は東京都健康安全研究センター池田一夫らによる論文中に示されているもので、1918年11月と1920年1月に二つの大きな死亡者数のピークがありました。1919年2月にも小さなピークが見られます。

スペイン風邪のウイルスはRNA型で、変異しやすい性質を持っていたが、この度の新型コロナウィルスはまだよくわかっていないとの説明が川奈教授からなされていたと思います。

ネット情報によると、「コロナウイルスはRNAウイルスでは例外的に変異を起こしにくい。」という見解もあります。
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14278

1919年1月~6月 パリ講和会議において、国際連盟の設立(1920年1月)に力を尽くした穏健派のアメリカのウィルソン大統領は会議期間中にスペイン風邪に罹患し、フランスの要求を受けて、多額の賠償金等、ドイツにとって非常に厳しい制裁が科せられた。

その後、世界大恐慌もあり、ドイツでナチス政権の台頭に結び付き、第二次世界大戦につながっていった歴史がある。

今回の新型コロナ禍も今後どのような社会的影響をもたらしていくのか、我々一人一人、特に未来に生きる若い人たちが、意識して歴史の二の轍を踏まないように、考え、行動することが大事だと思います。     (文責:浮田)


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