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11月28日、宇部市文化会館で開催された第31回環境システム計測制御学会研究発表会に参加しました。
2019年12月01日
11月28日、宇部市文化会館で開催された第31回環境システム計測制御学会研究発表会に参加しました。
ポスターセッションでSDGsがらみの興味あるグループ発表がありましたので、とりあえず、報告します。
平成 17 年に同学会の若手技術者の交流の場として発足した未来プロジェクトのメンバーによる発表で、SDGsを通じてどのように社会貢献を果たしていくのかというものです。
今年度はSDGsに関する4回の研修セミナーと、今回のポスター発表がなされています。
メンバーは産官学の若手技術者で、フレッシュな方々4グループによる以下の4つの提言です。
A 多文化教育ネットワークの構築 ~ 心の壁をなくす
B 持続可能な社会を構築するために若手技術者がすべきこと
C 社会インフラの魅力発信プロジェクト
D VR技術を用いた東京一極集中からの脱却
うっかり、Cのポスターの写真を撮り忘れましたが、表にあるように、重要なインフラであるが、人気があまりない下水道分野の次世代の担い手不足解消に向けた方策を提言するものです。
一般のポスター発表の中でも、明電舎の打林真梨さん他による「ゼロエミッション型下水処理場の可能性調査」という発表があり、興味をひきましたが、この中では地域一体型下水道として、エネルギー、資源、産業振興のスリーリング構想が模索されていました。
A:
会社として大目標は認識しつつも、社員はSDGsを認識していない人が多く、認識している社員も行動することに大きな壁がある。
壁をとりのぞくためには、このような学会での学びを広げ、社内では、SDGsの観点からビジネスにつながる社内提案を行う、また社外地域と接点を持ち、地域他企業のSDGs取り組みを参考にして新たな発想に資する。小さな行動から大きな行動にステップアップしていこうとい提案である。
B:
日本社会の閉鎖性、外国人への偏見、ミスコミュニケーションにより、労働先としても日本の魅力低下という悪循環をなくすため、多文化教育ネットワークを構築し、日本在住外国人と行政・教育機関の仲介役となり、状況改善を図る。ネットワークの維持のための予算確保が課題である。
D:
東京一極集中をVRを活用して、脱却を図ろうという、提案である。
なぜ、大企業の東京集中が解消されないかというと、直接会うことが重要視されているからであるので、VR技術を活用して直接会うことと同等の効果が得られるとした。その対策として、高齢者も技術を生かして、VRに慣れた上で教育補助に参加することは、高齢者の生きがいにもつながる。大企業でのVRの導入が促進されるべきであるといった提案である。
右の図は、B、Aの図の一部をやや大きめにしただけである。
宇部市でも昨年6月にSDGs未来都市に認定され、ESDうべ推進協議会も設立されたが、学校・地域の壁は低くはなく、なかなか思うように進まない状況があります。
今回、若手民間技術者からこのような積極的な提案がされているのを見て、大いに我が意を得た思いがしました。
環境システム計測制御学会が、環境インフラ関連の業界と関連が深く、若手技術者の出身も環境系の分野がおそらく多いため、SDGsについても先駆的な取り組みがなされているものと思われました。
提案が実現していくことを期待します。
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