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プラスチック廃棄物について考えるESDプロジェクト見学会(その2)
2019年09月13日
山口市不燃物中間処理センターおよび中部クリーンセンター
パンフレットによると、この施設は不燃ごみ、不燃性粗大ごみ、可燃性粗大ごみ合わせて50t/日の能力であるが、最近は10t/日(年間4200トン程度)で少なくなっている。
残念だったのは、見学経路のガラスが一部ほこりで汚れており、非常に見にくくなっていることである。窓ではなく、しかも外側の1階からかなり高い位置にあるので、清掃もままならない状況があるようである。このような場所は窓で開閉できる構造にしておくべきであると思われた。
不燃ごみ搬入ヤードの一角には、小型家電類等の集積場があるが、入札により、業者に引き取られるとのことである。
不適物を、手遠別ラインで除いたあと、一次破砕、二次破砕後、磁力選別による鉄回収、さらに粒度及び風力による不燃区分と可燃・アルミ区分に分け、磁力も利用してアルミ回収を行う。
見学経路の最後に、幸い大浦最終処分場のパネルと、埋め立てられている不燃区分の実物サンプルが置いてあったので、9月26日午後の見学に参加できない人のためには好都合でした。
不燃物残渣には固いプラスチックがかなり多く含まれていることが外観的にも分かります。
中部クリーンセンターの焼却能力は120 トン/日のストーカー炉2基で240 トン/日。平成30年度実績で搬入量は61000トン、焼却量は59600トンで、この差は、水分の減少によるとのことです。
プラスチックの割合は14%、厨芥は20.5%、紙布類が42.3%と一番多い。
クレーンの大きさが印象に残りました。
ボイラー発電系統は1系列のみだが、1900 kW で、消費電力は夜間800 kW, 昼間 900kW。その差は中電への売電になる。正味収入は約4000万円とのことである。発電容量を3600 kW にする計画である。できればごみ焼却場ではなく、ごみ発電所と呼ばれたいものであると言われた。
可燃ごみの中にも、時に、不適物が混入するとのことである。さすがに、全てをチェックすることは出来ないので、ごみを排出する段階で徹底することが大事である。
炉内の温度は840~950℃で、熱利用後の温度は290℃、排ガス処理前の温度は180℃くらいになる。煙突からの白煙はほとんど見えない。
連続運転ではあるが、2~3ヶ月に一度は点検等のためとめる。たち下げ、立ち上げの時に灯油が必要になる。
ごみの低位発熱量はせいぜい2500 kcal /kg だが、プラスチックは1万 kcal /kgで、あまりプラスチックが多くなると、炉内の温度が高温になりすぎるとのことでした。
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