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水環境フォーラム山口で厨芥のバイオガス処理について話がありました。
2019年09月08日
9月7日(土) 山口大学工学部で開催された水環境フォーラム山口に参加して、他の行事と重なっていたので、一題目だけ聴かせてもらいました。
先日、アースクリエイティブの見学時に、ちらっと実験設備をみましたが、何となく事業系厨芥を対象にしたバイオガス施設かと思っていましたが、一般家庭からの生ごみも対象にしたリサイクルループ構築を目指したものであることについて、認識を新たにしました。
以下、宇部市の担当者からの発表の概要です。
近年の宇部市の可燃ごみの排出量は横ばいで、割合としては、紙・繊維類46%、生ごみ27%、プラスチック類15%などとなっています。
平成29年度には、事業系の厨芥を用いたバイオガス化の試験や、家庭からの生ごみに着いては東岐波地区の一部でモデル的に分別収集し、これを用いたバイオガス化試験も実施されました。
11月から翌年1月にかけて、袋方式と、バケツ方式で、魚や鳥の骨は除いて、あわせて652kgが集められたそうです。
ごきげん未来フェスタで行われたアンケート調査では、生ごみを分別した場合は、生ごみは週3回、その他の可燃ごみは週1回の収集でよいこと、そして
分別方法については、バケツ方式より、生分解性の袋方式の方がいいという回答が多かったようです。
試験装置で得られた液肥(脱離液)の成分分析結果も大木町の値も並べて、右上に示されています。
参考までに環境省の資料で液肥の成分分析結果を示します。
山鹿市バイオマスセンターは次図に示すように、生ごみのほかに、集落排水汚泥及び、家畜糞尿堆肥化の前処理として分離された液部もメタン発酵槽で処理されています。
http://www2.jarus.or.jp/biomassdb/image/4300012/yamaga-pamphlet.pdf
大きな液肥の貯留槽が設けられています。バイオガス処理の場合、液肥の利用がうまくいくかどうかが重要であるようですね。
大木町の「くるるん」バイオガスシステムは液肥の利用を含めてうまくいっている例としてよく知られていますが、参考に長崎大学の文献から抜粋して紹介させていただきます。
大木町では、生ごみのほか、浄化槽汚泥、くみ取りし尿も処理されています。
以前、やはり宇部市が主催した講演会で、大木町の境さんのお話をうかがったときの紹介ブログを以下に挙げていますので参考にして下さい。
http://ubekuru.com/blog_view.php?id=4413
なお、今回のフォーラムでも紹介されていた日田市のバイオマス資源化センターについては以下で同市のパンフレットが見ることができます。http://www.city.hita.oita.jp/material/files/group/19/93639664.pdf
ここでは生ごみの他、豚糞尿、焼酎粕等の食品産業廃棄物、農業集落排水汚泥も堆肥かと組み合わせて処理され、液肥と堆肥が農業利用されています。先のブログの内容は液肥の利用がないとか排水処理後公共用水域に放流されているような印象を与えるなど一部違っているところがあったようです。
いずれにしても、今回、宇部市が生ごみ等のリサイクルについて、真剣に向き合っていることがわかり、心強く思った次第です。
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