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里山ビオトープESD体験学習試行の報告第3報です。
2018年02月24日
ディスカッションの第2段は、①外来種が20%ということについてどう思いますか。②価値観の変更の必要について ③行動を変える必要性について、という3つ論題が示され、しばらくグループでディスカッション蛾行われました。
40分ばかり考え、議論した後、班ごとに発表です。様々な意見がありました。
①については、さらに外来種が多くなることが心配されるとか、思ったよりすくないのではないかとか、在来種の抵抗力が低いのかとか、5%暗いにできればいいかも知れないと一対軒が出されました。
②については、田舎でこのくらいだから都市部ではもっと多いのではないか。観光客が増えると多くなるのではないかとか、残念ながら変えられないのではないかという意見や、現状維持でいいのでは、という意見もありました。
③については、国民が知識を得ることから始めるとか、もうすこし調査をして、自分のできることからするとか、遺伝子操作はやめた方がいいとか、地産地消を進めるべきだ、といった意見がありました。
途中、先生達のつっこみや、質問も出されました
最後に指導に当たられた方々のコメントもいただきました。
外来種も入ることで雑種が生まれ、多様性が大きくなる面もあるのではないかとか、オオカミが絶滅して、イノシシやシカの害が出て、人間がオオカミの代わりをしなくてはならなくなったとか、外来種は天敵がいないことお多くそもそも環境の違うところで繁殖できる強さを持っているので、本来の生態系が乱され、多様性が減ることが多いとか、かつて、釣り道具のリールを売るために、ブラックバスを多くの池にばらまいた業者がいたという裏話も聞かせていただいました。
私も、スマトラの熱帯湿地原生林が、我我の生活に身近な、コピー紙の原料であるアカシアや、天ぷら油の原料であるアブラヤシのプランテーションにより、広範な面積が開発され、生物多様性が大きく損なわれていることを紹介しました。
最後に、参加者の一人として、感想をまとめました。はじめどうなるかなとやや心配でしたが、準備していただいた指導者の方々の努力によって、専門外の工業高校生にも、現場に接して考える、貴重な機会になったのではないかと思います。
大変繁忙な次期に学科を上げて協力していただいた、宇部工業高等学校の大濱先生はじめ先生方、生徒諸君に感謝いたします。
最後に最近読んだ、五木寛之著「21世紀仏教の旅(韓国編)の中から、今回のテーマである、生物多様性に関連して、たまたま印象に残った所を紹介します。
「生命というのは人間の生命だけを指しているのではない。自然もふくめた宇宙全体が一つの生命なのだ。」 韓国で尊敬を集める僧侶のお話から、五木さんは、華厳の教え、「一則多、多即一」が思い出されたということです。
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