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政策提案型パブリックディベートってご存じですか?
2017年11月15日
2015年8月5~7日に全国中学・高校ディベート選手権大会(ディベート甲子園)が立教大学池袋キャンパスで開催されました。ディベートのテーマは、「日本は小売店の深夜営業を禁止すべきである。是か非か」(中学生)、「日本は企業に対する正社員の解雇規制を緩和すべきである。是か非か」(高校生)でした。このようなディベートは、両チームが肯定と否定に分かれて、1チーム4名の生徒が立論・質疑・第1反駁(はんばく)・第2反駁を担当してディベートを行います。このディベートの過程を審査して勝敗が決定されます。
昨年の環境省事業では、平成29年3月に慶進高校生と宇部志立市民大学環境学部OB会を中心とした4チームが参加してアカデミックディベート大会を開催しました。「是か非か」という議論はディベートのルールに則って行うことにより、相手を思いやる公正な態度が身につくとともに、以下のような能力を養う上で役立つと考えられています。
・客観的・批判的・多角的な視点が身につく。
・論理だった思考ができるようになる。
・自分の考えを筋道立てて、人前で堂々と主張できるようになる。
・情報収集/整理/処理能力が身につく。
一方、「是か非か」という議論は「ディベートだと割り切っても、環境教育を考える上では主体的にテーマを選択することが困難である」という難点があります。
その後、慶進高校の古川先生からディベート関連のいろいろな情報を頂き、政策提案型パブリックディベートがあることが分かりました。パブリックディベートでは無理矢理「是か非か」という議論をするのではなく、自分の主張したい政策を組み立てて、それを実現可能な程度までレベルアップして議論の場に臨みます。相手チームも彼らなりの政策を提言してくるので、最初の立論で自分達の主張を明確に説明した後、各チームの質疑と意見交換があり、最後に各チームの論点明示と再提案があります。これらのディベートの各段階を審査員が評価して、評点は試合評価(議論の質・相手の反論に対して適切な応答が出来ていたか?)と、チーム評価(試合の質を高めるための貢献度・相手を理解して高め合う態度)の合計で勝敗が決まるルールになっています。
政策提案型というのは、例えば「自分たちが参加して実施できる政策であって、宇部市の環境政策に関連した内容」という条件の範囲内で、各チームが政策を提案し、ディベートを行うものです。パブリックディベートの方式は、ESDにおけるいろいろな能力の向上に繋がると考えられます。このような理由から平成30年3月10日には、環境省協働取組事業が主体となって、宇部市の高校・高専・一般から複数チームを編成してディベート大会を開催する予定です。ご期待ください。(HU)
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