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19日の環境サロンはたいへん勉強になり、考えさせられました。
2012年01月21日
環境サロン「3.11以後の暮らしと環境問題」第6回は19日、まちなか環境学習館の西村誠副館長の「水俣病事件から福島を考える~僻遠地の悲劇」と題したお話を伺いました。水俣病の歴史的経過について、非常に詳しく、かつわかりやすく、たいへんいい勉強をさせていただきました。
水俣病は、わが国の公害問題の原点の一つでもあり、世界的にも有名ですが、意外に詳しいことは知らないでいます。1950年代から1960年代の産業優先の高度経済成長時代の走りの時期に、僻遠の地、水俣でたいへんな悲劇が起きたわけですが、その中で、企業、国・県、大学などが、どのような動きをしたのか、つぶさにふり返ることができました。
現在は、当時とは状況がかなり、異なってはいますが、中央の地方軽視、植民地的な感覚での企業の地方進出、事なかれの無関心、差別、御用学者の動きなど、現在にも通じる人間性の限界というか、業というか、悲しさを感じます。良心的な動きももちろんありましたが、強い力によって、握りつぶされていきます。明らかに犯罪的な役割を果たした人も何人かいるが、日本の社会はそのような人達を十分断罪せず、変に寛大なところがあります。
そのうちに何千、何万という人に深刻な被害がひろがっていきました。このような悲劇を繰り返さないために、われわれ一人一人が真剣に考えなければならないと思いました。
宇部方式が成功したのは、一部優れたリーダーの存在も大きな要因でしたが、このほかに、宇部では地域の文化力、団結力があったためということも納得できました。
講演はUstream(http://ustweet.net/channel/from-ube-3-11igonosyakai)で記録放映されていますので、是非時間があればじっくり視聴していただければと思います。(館長)
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