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染料工場の5人、癌発生
2015年12月19日
昨日から今日にかけて、怖いニュースが流れていた。
厚生労働省は18日、染料などの原料を製造する北陸地方にある従業員約40人の工場の従業員5人が昨年2月~今年11月、相次いでぼうこうがんを発症していたことを発表した。
5人は化合物「芳香族(ほうこうぞく)アミン」を取り扱ったという。
芳香族アミンの一種「オルト−トルイジン」がぼうこうがんの原因物質と指摘されていることから、厚労省はオルト−トルイジンを扱う約40事業所を対象に、防毒マスクの着用など従業員への暴露防止対策と健康管理状況を調査するとのこと。
オルト・トルイジンの構造式です。
オルト・トルイジンは常温で無色透明あるいは黄色の液体で揮発性である。
亜硝酸などと反応させて染料を作り、合成繊維、天然繊維、合成樹脂や紙など、さまざまな物を染色するために使われています。
このほか、食品添加物であるサッカリンの原料として使われたり、ゴムや農薬を製造する際に使われたり、エポキシ樹脂の硬化剤などとしてつかわれている。
オルト−トルイジンの正確な生産量、輸入、輸出量は把握されていない様ですがどうやら千トンから一万トンぐらいが流通し、上記の用途に使われているものと思われます。
なお、PRTR法に基づく国への届出によると平成25年度報告でトルイジンとして1.2トンが大気へ排出され、廃棄物として約30トンが報告されています。
オルト・トルイジンの人体への影響について早急に解明されることを切に希望します。(P)
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