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公害の生き証人
2015年10月07日
一昨日の毎日新聞東京版に大きく掲載されていた田中実子さんの姿、ときおり情報を得て知ってはおりましたが、その姿を見て一安心でした。
1956年4月21日、5歳の女児が熊本県水俣市にある窒素水俣工場付属病院に入院した。
その子は口がきけず、歩くこともできなかった。
そして、入院した。
その妹の2歳のも同様の症状をきたし、8日後に入院した。
その妹こそ田中実子さんでした。
その他、同様の症状をきたす患者2名の入院があり、それら原因不明の患者に疑問を持った病院長の細川一は5月1日そのただならぬ状況を水俣保健所に報告した。
これが今もって解決していない水俣病の公式書確認の日となった。
工場の隠ぺい体質、県、国の消極的な姿勢はその後、この水俣病の拡大を放置してしまった。
そして20万人ともいわれる患者を生んでしまった。
そして60年近く経た今も新しく水俣病の疑いのある患者の存在を生んでいる。
まさに田中実子さんは、戦後高度経済成長の裏で3.11福島第一原発事故で発生した患者に続く幾多の公害被害者の原点と言ってもおかしくない存在です。
話すこともできず、24時間見守りの必要な実子さんであるが、是非、末永く元気でいて欲しいと心から思う。(P)
現在の田中実子さん(毎日新聞より)
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