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「教え方セミナー宇部会場」に参加しました。

2015年05月11日

 5月10日(日)午後、ヒストリア宇部で開催された「一斉教え方セミナー宇部会場」に参加した。TOSS長州教育サークルの、槇田健先生、下関市の小学校の河田孝文先生、三好保雄先生らの先生方が世話役であった。多勢の熱心な若い先生方が参加されていた。門外漢だが、年配の6人も参加し、まったく久しぶりに子どもの立場になって参加して勉強になりました。

 講座1の理科の授業例では、発芽の条件を詳しく説明された。最初に必要な三つの条件として、水・空気・適度な温度が上げられ、豆のどのような部分が発芽に必須であるかを、二者択一のクイズ形式で説明された。
 こども達に活動させ、参加させるような授業の技術として、選ばせる、書かせる、相談させる、手を挙げさせる、分かった人たちなさい、等のスキルが重要であるとのコメントがあった。

 講座2では漢字の書き順、人差し指で空中で声を出しながらなぞらせる、机の上でなぞる、鉛筆でなぞるなど、繰り返して覚えさせる。
 講座3では、低学年の算数について、趣意説明、一時一事、簡明、全員、細分化、空白禁止、確認、激励など色々な原則があるようです。要はこども達の理解がいったか、段階段階で確認しながら、進めることが大事とのこと。

 講座4の植木先生の社会の授業例で、ゴッホや、ドビッシーが歌川広重や葛飾北斎の浮世絵から刺激を受けて、作品をつくったというお話。自分の趣味興味から、授業の題材ヒントを作り出す。ゴッホのヒマワリと気象衛星ヒマワリが50億円と、同じ値段がするという掴みから始まるのも面白かった。

 講座5の三好先生の体育の授業例では、授業の前にみんなで準備体操として、タンバリンのような和太鼓で調子をつけながら折り返し運動をさせる。運動させて疲れさせると、落ち付いて集中するようになる効果があるとのこと。

 講座6では、五色名句百選カルタを二人ずつペアでやりました。
 ほとんど知らない句ばかりでした。どんなものか読み札箱だけ買って帰りましたが、100句のうち、知っていたのはわずか芭蕉2句を含め7句でした。効果として、約束を守る、負けを受け入れる、集中力がつく、頑張れば勝てるなどが上げられていました。

 講座7の図工の時間で、コスモスの描き方を順序まで含めて、細かく指導されたが、これにはすこし違和感を感じた。写真はあえて自己流にへたな絵を描きましたが、先生が回ってきて、上手に描けていると。。・?

 講座9の河田先生の道徳の授業例で、教科書の「キャプテンとして」という4頁のコピーを読ませ、これについて、登場人物は?、あらすじを聞く、1頁の感想を書かせる。自分で消化して、自分で考えさせることが大事。そのうち何人かの感想を黒板に書かせる。

 これについて、意見を出し合い、できれば意見を収束させることも大事。

ここでは、黒板に書かれた、意見のうち、「キャプテンが率先行動することによって他の6年生も同調してくれるようになった」という言う意見と、「まだちゃんと解決するためには、さらに話し合った方がいい」という二つの意見を取り上げて、議論された。意外に「もう話し合う必要はないのでは」という意見が多かったのには、すこしびっくりした。

 全般に、やはり先生達は教え方のプロフェッショナルだということを認識させられました。
 われわれが小学校教育を受けた、半世紀以上前の時代の小学校教育とは雲泥の差で、教材も至れり尽くせりで充実しており、先生方の教え方も格段に進歩していて、また無駄のないテンポの早い授業に驚きました。とてもロートルにはついて行けないスピードです。

 と同時に、これだけ丁寧に教えられながら、授業について行けないこども達は、非常に疎外感を覚えるのではないかという風にも感じました。
                                  
最後に、道徳教育の重要性について、随分前から注目して実践されている槇田先生、河田先生はじめ多くの先生方がおられることに意を強くしました。 (文責:浮田)

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