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再生エネルギー利用の現場を見学してきましたよ(前編)。
2013年11月27日
昨日(11/26)は、「再生可能エネルギーについて考える」という環境学習講座に参加してきました(主催・山口県ひとづくり財団 環境学習推進センター)。これは、県内で再生エネルギー利用に取り組んでいる企業さんを訪問して、いろいろとお話を伺ったり、工場見学をさせてもらったりするもので、第1回は東部を中心に先週行われ、昨日は西部を中心とした第2回目でした。バスに乗って4ヶ所の企業を回るツアーですが、定員を大幅に上回る申し込みがあったそうで、抽選によって参加者を絞らざるを得なかったようです。再生エネルギー利用に関する関心の高さが伺えます。
再生エネルギーというと、すぐに「太陽光(メガソーラー)」「風力発電」が出てきますが、昨日のラインナップは、それ以外のものが中心だったので、私個人としては、そのあたりに興味を持って参加した次第です。
ちなみに今回訪問した企業は、以下の4社。
・(株)ジオパワーシステム(地熱)
・やまぐち県酪乳業(株)(メタンガス発酵プラント)
・(株)エコビルド(木くずのペレット製造)
・(株)アースクリエイティブ(食品廃棄物の飼料化、廃油のBDF化)
簡単にレポートしながら、参加した感想なども記していきましょう。
↑山口県セミナーパークに集合した参加者が、バスに乗って移動します。
●まず訪れたのは「(株)ジオパワーシステム」。
地中熱利用の空調システムを開発した企業です(「パッシブ地中熱利用換気システム」)。季節によって外気温度は変化しますが、1年を通して、地中の温度が一定であることを利用しています(西日本の場合は、約15℃で一定)。アルミのパイプを地中5mに埋め、夏は熱い外気を、冬は冷たい空気をそこに通すことで温度を調節し、その風を室内に送り込む仕組みです。これにより、夏は涼しく冬は暖かい住環境が作られるのです。
↑地熱システムの説明を受けています。企業の方のお話では、「あくまで補助的な役割であり、導入しただけで、即エアコンいらずになるわけではない」とのこと。しかし、実質的な電気代は大幅に削減できますし、実際にこのシステムを導入したご家族の中には、そのままエアコンなしで過ごされる方も多いようです。エアコンの不自然な風ではなく「自然な風」に魅力があるのでしょう。また、一般家庭のみならず、工場やオフィス・商業施設などへの導入も行われています。
↑実際に地中に埋められるアルミ管(直径25cm、全長5m)。まずは外気をこの管に通したあと、屋内のダクトに送り込みます。
↑外気の取り込み・排気にはファンを使用します。画像はそのための機械。
※地中熱利用に関しては、前年度のサロン「省エネ対策を考える」で聴いた、小金井先生(山大工学部)のお話を思い出しました。
http://ubekuru.com/blog_view.php?id=1177
少し長くなるので、「後編」に続きます。
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