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先週10月6日(土)15時から、環境サロンでアリさんの話を聞きました。
2012年10月09日
先週より環境サロン「世代間の対話」後期のシリーズを始めました。一般の人の参加を考えて土曜日の午後に設定しましたが、予想に反して残念ながら参加者は多くありませんでした。今回のお話は、前回4月に話された内容の延長上で、以下のような内容をわかりやすくお話いただきました。
宗教とは何なのか? (そして宗教がなぜ否定的に見られているか).
宗教的な考え方や概念で大切なものとしてどんなものがあるか?
世界の異なった宗教が美徳について、いかに道徳的な人生を生きるかについて
何をしているか?
すべての宗教は同じなのか?どの宗教がいちばんいいのか?
なぜ宗教が大切なのか?
世界の宗教の分類についても教えていただき、仏教はアーリア族系、キリスト教、イスラムはセム族系、ヒンドゥー教、儒教、道教は北方民族シャーマニズム系に分類されるそうです。ところで、近頃、宗教について語ることは、容易ではないこと、とくに、ほとんど知られていない、そして、しばしば誤解されている、イスラムのような宗教について語ることは、とくに難しいと話され、アリさんの印象として、現在の日本のように、どちらかというと無宗教の社会では、宗教に対する一般的な人々の態度は、無関心から敵対の範囲にあることが多いと思うとのことでした。
このような、工業化され物質的に豊かになった社会における、人々の宗教に対する否定的な態度には多くの理由があります。たとえば、マスメディアの影響力、無宗教の教育システム、有効なしつけとなるべき宗教をあざける文化、楽天的な政治、消費主義の虚偽文化、そして、精神的な幸せや、簡素な生活を求めるといった宗教的精神をけなし、否定する物質主義など。これらはみんな宗教に対する否定的な態度に貢献しています。
われわれが本当は必要としない物にお金を費やすことを、学校で、仕事場で、家庭で、宗教的であるべき場で、先生や指導者から、広告されることによって直接的、間接的に、せかされます。良き人生は豊かで、物があふれ、浪費できる生活をすることであると考えられています。
われわれが本当は必要としない物にお金を費やすことを、学校で、仕事場で、家庭で、宗教的であるべき場で、先生や指導者から、広告されることによって直接的、間接的に、せかされます。良き人生は豊かで、物があふれ、浪費できる生活をすることであると考えられています。
今回よく理解できたことは、どの宗教を信じようと、最終ゴールをしっかり見据えていればいろいろな道筋のある登山のようなものであること、あるいは、色つきランプにたとえると、赤や、黄色や青色など、いろいろな光があり、ものも異なって見えるが、その光の筋をたどっていくと光源に行き着き、その光源は色がついていない。つまりアリさんが言うところの神であるということです。また真実の階層構造について、人間は神と人間の間である第3階層のSpititまでしか到達できない立場が一般的で、密教はさらに上まで到達できるとしているが、世界の宗教の趨勢からは認められていないとのことでした。
世界中で宗教の違いにより争いが起きているように誤解していますが、本当の宗教の教えは平和的なものであり、お互いの生き方を認め合いながら、山頂を目指して登山することで、世界の人たちとの共存、理解が可能という点でした。
最後に、宗教は謙遜、自制、禁欲、簡素などを教え、そしてこれらは地球の生態系の持続的な未来のためにもっとも必要とされる価値感であると結ばれました。
http://www.ustream.tv/channel/kankyo-salon
環境サロン本シリーズの第2回は10月27日(土)で長門市から上山大峻先生をお迎えして、金子みすずの詩における仏教のまなざしなどについて、お話していただきます。できるだけ多くの方のご参加をお待ちしております。
他のシリーズとして、10月11日(木)19時より、末広雄次先生から宇部の植物分布の特徴などについて、10月31日(水)19時より、星出和雄さんから環境家計簿について、お話していただく予定です。
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