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「ごみと化学物質」第5回~ごみを燃やすを終わりました。

2012年07月21日

7月19日、昼の部、夜の部で、標記環境サロンが行われました。夜出にくい人に配慮して昼の部ももうけていますが、概して参加者が少なく、今回は、総勢で昼8名、夜8名で、主催者としてはややむなしいものがあります。
今回は初めの30分は、田中孝雄さんに先月に福島県二本松市や飯館村を見てこられた報告をお聞きしました。お話しの最後には、智恵子抄の本当の空は二本松から見える安達太良山の上にある青い空が本当の空という紹介もありました。

放射線量のモニタリングメーターの値とすぐ側の草地の値が大きく違うこと、飯館村を通過するときに、100μSVを超えるところもあったこと、南相馬市や、相馬市では津波の被害はひどかったが、放射線量は低く、ある意味ほっとしたのは奇妙な感覚であったといった体験談を話されました。二本松の自然ゆたかな
地での、渓流釣り、キノコとりなど、いろいろな季節の楽しみが奪われ、土地の人にとっては非常に大きな悲しみであることを感じられたそうです。

私の方からは、ごみを燃やすのは、市民にとっては大変都合のいいものであるが、多くの費用がかかり、電力はごみトンあたり100~400kwhを消費し、しかも灰には重金属が含まれるので、土に戻すことができないことから、なんでもかんでも、燃やすのではなく、できるだけ脱焼却を目指す必要があるといった話をしました。

途上国でも、最も典型的なごみは、食べ物かすとプラスチックが混ざったものです。本来はこれらを分けて、食べ物ごみはバイオガス処理やコンポスト処理で土に戻し、プラスチックはRPFにして、燃料として有効利用すべきところですが、日本が技術協力をする場合、国内で実践できていないことを、指導することはできず、焼却処理を奨めることになりがちです。近いところでは福岡県の大木町の取り組みが、そういう意味でも大変優れたものだと思われます。(館長)

Ustreamでの配信は http://www.ustream.tv/recorded/24094553 から見ることができます。

次回は、8月2日(木)鈴木祐麻先生の「金属ごみのリサイクル」です。

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