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特別サロン2後半の部 高校生、高専生、大学院生による事例発表(その2)です。

2024年03月08日

最後は山口大学大学院のM2の二人による2題の発表でした。二人は「新長州ファイブ」の共同代表です。まずは中山慶彦さんが「青パパイヤ、ハーブの栽培に取り組んで」という発表です。

青パパイヤについては宇部市則貞の住宅街の一画にある休耕田を活用して栽培されていています。昨年8月、”スマートプレイふぁーむ”が開催されたときに、うべっくるでも紹介したことがあります。http://ubekuru.com/blog_view.php?id=6063

色んな人達の支援を受けて、「人とのつながりの大切さ」も学び、これからも多くの学生さんが参加してくれるよう「明るく・楽しく・元気に」をモットーに頑張っているということです。

収穫したパパイヤを宇部市東須恵から小野田に入った亀の甲農園で開かれているオーガニックマルシェ、山陽小野田埴生の花の海、宇部市楠のこもれびの里 山口市のオーガニック&ナチュラルライフ ガーデンフェア、秋川農園のオーガニックフェスタなどで販売実績をもち、昨年12月に宇部市のふるさと納税返礼品にも指定されているということです。

身近なところでは中央町しばふ交流広場に面したコンフリ宇部でパパイヤの千切りかき揚げやソムタムサラダなどの料理を食べるイベントを開催したり、おそらく連携して月1回の”ぜいたくなビアガーデン”を月1回開催し、パパイヤのサラダを販売したということです

また中央町の空きビルの屋上を利用してみないかとの声がかかり、屋上でハーブやeidble flower(食べられる花)の栽培もしているという写真も紹介されました。
安定した生産をするには、夏の高温、雨や風の影響などの対策の必要性も感じたとのことです。

終わりに問題点として、現在のメンバーは4名いるが全員卒業を控えているので、どう引き継ぐか考えている、知能情報工学科の2年生に引き継いで、畑の栽培と屋上のプランター栽培も継続される見込みであるとされました。

Q:収支はどうなっているか。売上はどの程度か
A:売り上げはしっかり計算していないが、手出しした分を少し上回るぐらいはあったと思う。しかし、それで生活できるかといえばできない。

次いで、辻辺貴晃さんの「公共交通の利用促進に向けたすごろくイベント~3f年間の取組について~」と題した発表です。

山口県は自家用車の利用率が高く、県内の観光地への移動は大半が自家用車、学生も「鉄道やバスなど公共交通を利用する頻度が少ないので、鉄道を利用した外出の魅力を発信すすることを考えたそうです。

コンセプトとして参加者が楽しみながら、公共交通を利用して山口県の魅力に気づくキッカケをつくるというコンセプトで、「桃太郎電鉄」のゲームを応用して、バスすごろくUBEと、鉄道すごろくYAMAGUCHI を実施した。バスの方は宇部高専の挟間研究室の学生さんにもご協力いただき、鉄道の方はJR宇部線利用促進協議会にも広報等の協力をいただいた由。

だいたい地方の公共交通は、本数が少なく、待ち時間が長く、駅周辺に何もない、といったマイナス要素があるが、これをむしろ地方だからできるとプラスにとらえて、実施し、全チームが訪れたバス停74か所、鉄道駅は51か所、訪れた観光地等の撮られた写真はそれぞれ500枚、1000枚以上にもなった。また当然ながらマイカーでの移動に比較して、全チームの移動によるCO2排出量は、それぞれ、0.1トン、0.9トンの削減にもなった由。

具体的に公共交通利用に効果があったか、波及性はありますかと聞かれることが多いが、そんなに簡単に効果が表れるものではなく、醸成するのに長時間要すること、そして、それぞれ自分ごととして考え、それぞれちょっとした行動を始めることが大切とされました。

Q::最近、京都と川越に1日乗車券を買って似たような体験をして面白かったが、今までにない発見や驚きがあり、日常的な生活や学びに生きてくると思う。今後は、そういった面白さとか感動を伝えるようにしたらいいのではないか。
A:交通関係への就職するので、活かしていきたいと思っている。

今回の特別サロンは間際まで、後半の事例発表のメンバーが定まらず、最終的に6チームの参加になった形で、山口先生のディスカッションの時間も取れず、後半の部分も十分な議論ができなかったことは、大変残念であり、申し訳なく思います。

会場の設備の関係もあるのかもしれませんが、オンライン参加の方々には、ご迷惑をかけたようで、併せてお詫びいたします。

参加者の年齢層別割合も10代・20代層がいつもより多く、バランスのとれた年齢層構成でした、

また、自由意見を見ると、一応みなさま、満足していただいたことがうかがえます。

あらためて、各高校等とも、それぞれ努力して、探求型、地域貢献の活動をされていることを感じることができました。

ただ、高校3年生までは、先生方の付き添いがないとこういう場に出られないという風習には違和感があります。18歳以上は選挙権を持つことになるのですから、もう少しはやめに、自主的な行動をとれるようになってほしいと感じます。

ご協力いただいた関係各位に感謝いたします。 (文責:浮田)

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