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瀬戸内海研究フォーラムin山口の内容紹介(その5)最終版です。

2023年09月04日

さてセッション3の一つ目の、広島大学環境安全センターの西嶋 渉 教授から「気候変動がもたらす瀬戸内海の変化」と題したお話に戻ります。

冬期の最低水温は1980年代と2000年代を比較すると、瀬戸内海のほぼ全域で1℃の上昇がみられるとされました。また、広島県総合技術研究所水産海洋技術センター地先の水温は図に示されているように過去50年間の間に1.4℃上昇しているデータが示されました。

 右下の図で示される、2017年秋から2019年春にかけて、豊後水道及び安芸灘に面した愛媛県西岸から大三島、竹原あたりの多くの地点で、環境DNA、釣りによるサンプリング、潜水目視・水中ドローンで藻類の食害魚の調査をされ、場所的にも変動はあるものの、平均的に見れば、段階性の魚類が侵入する傾向がみられるとされました。

もう一つの話題は、宇部高専の杉本憲司教授による「瀬戸内海におけるブルーカーボンと題したお話でした。

杉本さんは、かなり早い時期から藻場造成に関する取り組みに関わってきておられますが、岩礁性藻場造成イメ^次図で示されているように、アマモ場の沖合に浅場を造成し、岩礁性藻場を創出しようとするものです。場所は岩国市神東地区の神代漁協の近くあたりということです。

埋め立て材料は鉄鋼スラグ製品で、石灰とシリカを主成分とし、石より重い材質です。貴重な鉄の供給源にもなるかもしれませんね。

今のところ、瀬戸内海では、上の表に上げられた10の場所がブルークレジット認証されているそうです。大阪湾あたりが5つ、広島県と山口県が2つずつと大分県が1つです。

右下の表は、岩国の藻場造成によるCO2吸収量79.6トンの内訳を示されたものですが、4年間でというのが、もう一つよくわかりませんが、いずれにしても日本人1人当たり直接排出するCO2量だけでも年間1.8トンと言われていますので、比較して、大きいものではありません。

さて、次は第4セッションの”人々のくらし・里海のこれまでとこれから”の三題のうち、「椹野川河口干潟における里海再生」についてはこれまで何度か紹介していますので、割愛させていただき、後の2つについて紹介します。

一つは、ひかりエコメイトの藪会長のお話でした。会員は11名ということでしたが、非常に活発、多様な活動をしておられ、びっくりするとともに、大きな刺激を受けました。

発泡スチロールの食器が岩混じりの海岸の波打ち際で、行ったり来たりするうちに、だんだん細かくなっていく様子を動画に収めて、子供たちに見せるとか、日本財団の動画でMPをふるいにかけて調べさせたり、同時に色んな生き物をとって観察させたりと色々工夫されています。ボランティアで参加して手伝おう仲間がおられることも大したものだと思いました。

藪さん達は、日ごろから学校運営協議会に携わっておられる方が仲間に多いことから、学校との間に信頼関係があること、また島田川流域連携の関係で、光市のみならず、岩国市、周南市にも出前授業に出られているということも、大きな特長です。

われわれが目指し、まだ実現に至っていない、CS・ESD・SDGs(CSを通してESDを普及させ、SDGsを達成する)を先行されている例と言えると思います。

さて、いよいよ大トリですが、長門と大分でユニークなWin,Win,Winなビジネス化に成功されているウニノミクス(株)の山本雄万さんのお話です。

磯焼けの岩場の海で苦労されいる漁師の方に潜って売り物にならないウニをとってもらい、これをノルウェイの技術で陸上で、昆布を餌として短期間で畜養し、商品化するというビジネスモデル。まさにWin×3の素敵な取り組みです。

ピンチをチャンスに、クロダイをうまく商品価値を上げるとか、応用例は色々可能性があると思われます。

最後に蛇足的ですが。ポスターセッションにも触れて、終わりにしたいと思います。

第2セッションとして、位置づけられ、全部で33の発表がありました。小生もこれまで長年やってきた出張おそうじ隊の集大成の一つとして、特徴ある、プラごみ回収場所として、常盤海岸西詰、中川河口ヨシ原及び厚東川ダムサイト周辺を紹介させていただきました。

要旨集に1頁の要約作成、ポスターの作成、当日わずか1分間のプレゼン、続く初日と二日目昼休みのポスター展示場での説明など、なかなか大変でした。久しぶりに若い時代に帰ったような緊張感を憶えました。

優秀賞の表彰は対象は40歳以下で、最優秀賞は、たまたま隣で展示されていた香川県のNPO法人クリーーンオーシャンアンサンブルの江川裕基さんで、定置網方式の海ごみ回収装置の考案と実践に関する発表でした。

大変長い内容紹介になってしまいましたが、素晴らしい内容のフォーラムを企画された関係者の方々に敬意と感謝の意を表します。
(文責:浮田)

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