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毎日新聞余録で、ブータンの国民幸せ指標の話が出てきたので、ネット検索してみた。

2022年02月03日

先月末の新聞で、ブータンのGNHに関する話題があり、興味を感じたのですこしネット検索してみました。

というのも最近、プロバイダーの顧客争奪、ネットの悪質な脅迫めいたテロップ、コロナ禍による抑圧の下で、ぎすぎすした世界や国内の動きなどを目にして、お金に縛られた今の経済システムについていけない思いがあります。

このような対応に頭を悩ましたり、貴重な時間を割きたくありません。なんだかずいぶん品のない世の中になったなあと感じルこの頃です。

この記事に出てきた高野さんについて、ネット検索したところ、幸い、有限会社イーズによるイーズ未来共創フォーラムのインタビュー記事がありました。

聞き手はイーズの代表を務められる枝廣淳子さんです。

高野翔さんは長年JICA職員として海外経験を持たれ、現在は福井県立大学准教授をされているようです。

このインタビュー記事の中で、GNH(Gross National Hapiness)の図があります。

「・・・幸せを感じるのは人々の心からであり、政府の役割は、ひとりでも多くの方がその人らしい幸せを感じられるような社会環境をつくっていく、ということ・・。そして、1979年に第4代国王が「ブータンではGDP(国内総生産)よりもGNH(国民総幸福量)が大事だ」という発言をされたのがGNHの直接的な起源・・・」と高野さんは説明されています。

指標として客観的な数値のみに基づいたようなものではなく、直接的なアンケート調査結果がベースにあるようですが、
「GNH調査をはじめたときにブータン独自の瞑想方法とか、幸せにいたる特別な方法があるのかなと思ったりもしていたのですが、実際そんな特別なものはなくて、「親が健康だから幸せなんだ」とか「子どもが無事に育ってきているから幸せ」、「近所の人がたまに会いに来てお茶する時は幸せ」という答えなんですね。きわめて身近なものです。日本人はどちらかというと幸せは、眉間にしわを寄せて大変な思いをして目標達成してやっと手に入れられるもの、というような感覚があると思う・・」とも。

高野:そうですね、GNHで話すのであれば、おもしろいのは、「sufficient」という「足るを知る」という考え方ですね。GNHの一つの指標である生活水準の所得をみると、例えば年間収入100万円が「足るを知る」ラインとしてある場合、200万円稼いだ人も、1000万円稼いだ人も、1億円稼いだ人も、GNHの33ある指標の一つとして同じように充たされていると見なされます。

ブータンの人達にとってもやはり経済的な豊かさも重要なものであることを指摘されていますが、その中でも高野さんは農業の大切さを感じたと語っておられます。

ご参考までに、関連して、写真右下の方は28年間、ブータンとのかかわりを持ち、とくに1972年からの20年間はJICA専門家として農業振興に貢献され、1980年には、ブータンの国民栄誉賞を受けられています。「農業の父」と尊敬され、1992年急死された時は、ブータンの国葬にされたとのことです。http://kaigaikeikaku.com/archives/2615

日本も自然と接触する農林水産業をもっと大事にし、多くの若者が食べていけるような体制を目指すべきだと思います。(文責:浮田)

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