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瀬戸内海研究フォーラムin福岡の内容紹介(その2)です。
2021年10月25日
続いて、水産研究・教育機構 水産資源研究所の亘さんのお話で、瀬戸内海全体では1980年代45万トンあったものが、2000年には25万㌧、2019年には13万㌧と減少しています。
山口県と福岡県での主な魚種について、この20年間に資源量がどのように変化しているのかということですが、
カタクチイワシ、マダイは横ばい、ハモ、サワラは増加、マコバレイ、メダカガレイ、シャコ、イカナゴは減少しているようです。
これまで、漁獲量の減少を、栄養塩の問題や、温暖化の影響などが主原因であると考えてきましたが、参考までに、日本の漁獲管理体制が諸外国に比べると、不十分であった傾向があるようで、今後動きを注意する必要があります。
魚の減少、私たちはどうしたら?
https://www.asahi.com/articles/ASNDY6F2JNDSUTIL03B.html
次に、福岡県水産海洋技術センターの後川さんのお話で、豊前海における漁業生産量は全体として、近年減少していますが、漁業種別の内訳はよくわからないところがあります。カキの生産量は養殖なので、ここには含まれないのかもしれません。
マコガレイは減少していますが、ハモが相当量増加していることが示されています。
同じく、福岡県水産海洋技術センターの田中さんのお話ですが、カキ養殖の漁場図が示され参考になります。
また、カキの漁獲量は最近は1500トン前後でこの20年間にずいぶん増加していることが分かります。
水産業の状況の最後の話題ですが、同じく福岡県水産会世技術センターの黒川さんのポスター発表で、豊前海におけるアカモクの資源づくりと資源管理
が紹介されました。
アカモクは低カロリー、高栄養で、免疫力アップにつながるフコイダンを豊富に含む食品として人気上昇中のようですが、先の発表者も関わっておられると思われる漁場造成作業の写真を引用しました。石を投入し、さらに胞子供給源として所々に母藻も投入するようです。
https://jizakanavi-fukuoka.jp/sanchi/2021/09/post-205.html
水産関係の情報はここまでですが、(その3)に続きます。
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