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宇部志立市民大学 環境・アート学部OB会10周年記念企画 “宇部”近未来に向けての環境づくり“ で勉強しました。
2021年10月10日
2021年10月9日午前中ヒストリアで開催された表記のイベントに参加させていただき、10周年にふさわしい良い企画で、色々勉強になりました。ありがとうございました。
講演が二題あり、一つ目は「宇部市の環境 宇部方式から脱炭素社会へ」と題して環境政策課の荒木係長によるお話、二つ目はUBEビエンナーレ推進課の古屋係長による「アートなまちづくり」でした。
ここでは主に一つ目の後半にあった現在の宇部市における脱炭素の取り組みについて、配布された図が小さかったので、印象に残った部分について元の資料を探して、復習しました。
宇部市は平成29年度にバイオマス産業都市、平成30年度にSDGs未来都市、
先ずは地域新電力会社として、宇部市も出資して「うべ未来エネルギー株式会社」が設立され、さしずめ、ごみ焼却施設の余剰電力を公共施設に供給しています。
国際的に脱炭素化の動きが進む中、当初2030年の温暖化ガスの排出量を2013年の26%減とする目標が、政府方針として46%減とすることになり、このところそのための地域脱炭素ロードマップ作成準備についてのオンラインの会議が頻繁に行われているということです。
国は次年度から順次、100か所ほど脱炭素先行地域を募集する予定のようですが、宇部市は太陽光発電が主体であり、風力発電の実績がなくやや厳しい情勢にあるとのことです。
宇部市や山口県の温暖化ガス排出量は産業分野からの割合がそれぞれ63%、74%と全国の44%と比べて大きく、家庭部門からの割合は宇部市の場合は12%、山口県では8%と小さいことから、自分たちの責任はさほど大きくないと思う可能性もあります。しかし、マイカーからの排出は運輸部門に含まれていることも忘れてはならないと思います。
下の図は宇部市の温暖化ガスの排出量の経年変化(2005年~2018年)が示されていますが、少し減少傾向が見られます。
宇部市の再生可能エネルギーによる発電量を2019年度について示されていますが対消費電力の約1/3にあたるようで、産業界も含む全電力消費に対する割合かどうかは定かではないですが、意外に高いと感じました。
右の2枚は、公共施設の更新等に伴う再生可能エネルギーの導入事業についての説明図です。
すでに小中学校等、宇部市の公共施設44か所に合わせて918kWの太陽光パネルが設置されているようです。
市民共同発電うべも実施事業者になっていますが、スマート・コミュニティー・サポートの方が大規模な展開をされているようです。
住宅のタイプ別の世帯当たりのCO2排出量は集合住宅に比べて戸建て住宅は2倍程度あることが示されています。
蓄電池を具備した自家消費型の太陽光発電も推奨されている所以です。
高齢者の移動が困難になることもあり、コンパクトシティーが言われる理由の一つにもなるのでしょうが、自然との触れ合いがどうしても少なくなるので、子どもの成長には戸建て住宅の方がいいと思われます。
最後にクルマ社会でマイカー必須になっていますが、当然のことながら、次世代自動車への移行についても、国レベルで真剣に考えられているようです。
いずれも、経済的負担を伴うことなので、さほど簡単ではないですが、やらざるを得ません。
今後途上国でも同様の変化が予想されるとなれば、われわれのライフスタイルの抜本的見直しも本当は必要なのだろうと感じます。
なお二つ目の「アートなまちづくり」については、ビエンナーレ60年を記念した動画 https://www.youtube.com/watch?v=fnVRy1F5L5E
ならびに小中学校向けの動画を視聴させていただいた。
https://www.youtube.com/watch?v=ro783MvcYxE&t=14s
すでに、市内各地に200点以上が置かれているとのことで、非常に貴重な財産ですね。
第29回ビエンナーレは1年延期されて来年入選作品10点が野外展示される予定とのこと。やはり40カ国以上から応募があったようですが、残念ながら入選作は全て国内だったようです。
(文責:浮田)
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