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宇部工業高校1学年の総合学習(探求の時間)「宇部工業高校のESD、SDGs研究」を聴講させていただいた紹介です。

2021年06月25日

関連して、先日長年ESDに取り組んで来られた大濱進二先生からお誘いを受けて、1年生全員に対するESDの重要性に関する授業を聴講させていただきました。同校は4年間文科省からESD指定校として、平成26年度から30年度?ESDの実践が行われ、その後も非常に活発な板についた教育が行われてきています。

まず会場に入って驚いたのは昼休み体育館でバスケなど運動をしていた生徒達から三々五々「こんにちは」と大きな声で挨拶されたことです。

時間になって、1年生が入ってきても、規則正しく行動し、先生の言われることをよく集中して聴いていました。

内容的には、これまでも何度か伺がっていたことですが、今回入学間もない1年生への訓示で、彼らのためになる内容のお話でした。箇条書きにあげると、
・ESDで身につけたい7つの力のうち、「批判的に考える力」については、相手の話をうのみにしないこと、相手と違う考えの場合は、相手の意見も理解し受け止めたうえで、自分の意見も伝える。
・一番よくないのはわかったふりをすること、社会に出て工場の管理をするとき、わかったふりをしていると事故につながることにもなる。
・わからない人には教えてあげる。教えるとより理解も進む。

・相手のいいところはほめる。お互いに自己肯定感を高めあうことも大事
自己肯定感を持つ若者は欧米では80%だが日本の場合は20%と低い。
・自分はできると暗示をかける。
・相手に話しかける。相手の立場を理解する。自分を客観的にみられる。
・技術力だけではだめ、コミュニケーション力、人間力も戴せる。

・ESDと言っても日頃から実際にやっているが、意識していないことが多い。まず意識をすることが大事。
・本校では、授業や様々な(前のスライド左下に示す)イベントへの参加を通じて、ESDを体験する。色々な人の出会いから学ぶことも多い。
・様々な分野の行政の人達とも意見交換をすることで、行政に意見を反映させることもできる。

・君らは宝。仲間どうし高め合おう。などなど・・

さて、以下は蛇足ながら、先述の環境省の資料の続きですが、主として今や産業強化のために必要なイノベーションや耳慣れない第4次産業革命に関する部分の一部紹介です。

大濱先生のお話は明快でしたが、これから先、産業界も大きな変化を遂げていく可能性もあるので、その意味では、創造性のある人材としても活躍を期待されることになるのでしょうか。

イノベーションのインプット、アウトプットと言われてもピンときませんが、日本ではまだ、新しい産業としての成功例が少ないということでしょうか。

温暖化防止の省エネ・創エネ・蓄エネなどの技術革新の重要性はよく理解駅ますが、AIに支配された世の中がどんなものなのか、それが人間にとって幸せなものなのか、もう一つイメージがはっきりしません。

またせいぜい技術とアートによるデザインとの組み合わせは考えられていますが、倫理的な要素はほとんど考えられていないのでしょうか。

不透明感のある時代、経済活動の低迷もあって新たな設備投資が1990年代から減少を続けています。

産業界がSDGs時代にどんな目標をもって将来に備えるかのイメージがはっきりしないということでしょうか。

最後に、第4次産業革命シナリオに関するものです。日本は今痛みを伴う転換を売るか、安定したジリ貧をとるか分かれ道であるとしています。

歳をとった所為か、世の中どんどん余裕なく忙しくなる割には、人々は幸せを感じられなくなっているのではないか、少々貧しくなっても。心にゆとりある生活を選ぶような価値観の見直しも大切ではないかと思います。

偶々、これまであまり関心のなかった分野に少し触れ、視野を広げることができました。  (文責:浮田)

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