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WHOによる武漢海鮮市場の視察が行われた記事から考えること
2021年02月01日
今朝の新聞によると、WHOが新型コロナウィルスの発生源になったとされている武漢の海鮮市場に1年以上も経っての視察を行ったということです。
市場は現在閉鎖中であり、1時間強で終わったと報じられています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210131/k10012841951000.html 1
NHKによると、当初問題になった海鮮市場とは別の市場の視察であったとされ、また、コウモリのコロナウイルスの研究で知られ、アメリカがウイルスが流出したと主張している武漢ウイルス研究所への視察は、これまでのところ実現していないとしています。
関連して、1月6日の新聞には、インド北部でセンザンコウの密猟が今も行われているという記事がありました。
新型コロナウィルスは、コウモリから別の動物を介してヒトに広がった可能性が指摘されており、センザンコウはその「中間宿主」の候補とされているそうです。
生きていくためにやめられないということであるが、やはり問題は需要があることであると思われます。
中国政府は昨年2月の時点で野生動物を食べる「悪習」の廃止と野生動物の全面的な取引禁止を決めたそうですが、さほど簡単には変わらないようです。
中国最高人民検察院によると、全国の検察機関は今年1月から9月までに野生動物関連犯罪で前年同期比66%増の1万5000人以上を起訴したということです。
https://news.goo.ne.jp/article/recordchina/world/recordchina-RC_852095.html
「問題の本質は野生肉を食べる人や文化ではなく、商品として流通するようになった社会経済システムにある」という意見もありますが、先述の通り、やはり文化や習慣も根強いものだと思われます。
昔に比べて交通機関の発達により、国を跨いだ人々の交流が盛んになったことで、パンデミックを起こしやすくなったのはその通りですね。
昨年2月のCNNのニュースによると、やはり野生動物から別の種類の野生動物等を介して、感染が広がったというウィルス研究者の見解が示されています。
また、先の中国政府による新たな禁止措置には野生動物を漢方薬に使っても違法にはならないとされ、医療用として飼育・販売されたのちに食用に転用される懸念についても指摘されています。
香港大学のプーン教授は「文化は一晩では変わらない。時間がかかるものだ」とされ、禁止の有効性はつまるところ、政府の実行の意志の強さにかかっているとされています。
いずれにしても、中国政府は世界にこれだけ大きな災厄を及ぼした発生源として、謙虚に反省することが求められると思います。(文責:M.U.)
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