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第2回読書感想会の報告(10/24)
2020年10月26日
10月24日(土)15時から第2回読書感想会がまちなか環境学習館で開催された。この企画は若い人に本を読むきっかけとなればという思いから始まった。当日は4名の発表者があり、内訳は高校生1名。大学生2名、当館職員1名。(参加者は7名)
一人目は「小説 君の名は」を紹介した宇部鴻城高校3年の中村圭祐さん。数年前、社会的にも話題となった映画の原作本で、映画監督の新海誠が自ら執筆した原作小説です。映画を一回観ただけではストーリーがよくわからず友人の助言で二度観て感動した。女子高生(みつは)が「入れ替わり」で自分の名前を忘れないように相手の立花瀧の手のひらに“みつは”と書くシーンが良かった。更にもっと細かく内容を知りたいと思いこの小説を読んだ。個人的には小説から先に読んだ方がストーリーがわかりやすく楽しめると思ったのでこの小説を紹介したとのこと。
二人目は山口大学4年の廣田愛実さん。紹介された本は歌手の中島みゆきの名曲「糸」に着想を得て制作された映画の原作本である。著者は脚本家の林民夫で、主に北海道の美瑛が舞台になったヒューマンラブストーリー。私は人生は一枚の布だと思う。自分一人では一本の糸だが、そこに多くの人が絡まっていき時間がたてば一枚の布ができる。運命ということもあるが、今できる大事なことは、目の前の人としっかり関わっていくことだと思う。人とのつながりを考えるきっかけとなった本ということで紹介した。
三人目は山口大学4年で高野香穂さん。二人目の廣田さんと友達ということで今回参加された。紹介本はミステリー作家の芦沢央の「火のないところに煙は」です。著者が初めてホラー小説に挑戦したこの作品は2019年本屋大賞にノミネートされたということで興味をもって読んでみた。5つの短編で構成されており、それぞれ関係ないと思われた話が最後で一つの作品になるところが面白かった。分量も200ページ弱で読みだしたら「ぞわー」として一日で一気読みできる本なのでおすすめです。
四人目は当館の職員の山本裕子さんの環境関連図書「うちにカブトガニがやってきた!?」石井里葎子(下関在住)著の紹介。この本は第7回子どものための感動ノンフィクション大賞優良賞を受賞している。児童向けだが、読み終わる頃にはカブトガニについてかなり詳しくなれること間違いなし。単にカブトガニの知識を得るだけにとどまらず、子育て、教育はどうあるべきかを考えさせられる本で、ぜひ大人にも読んでいただきたいとのことでした。
各人の発表後には見学者との質疑応答があり、アットホームな雰囲気の中で終了した。最後に発表者に宇部環境コミュニティー(UKC)の津島副理事長から記念品が贈呈された。
次回は12月19日(土)開催予定なので、参加希望の方は奮って参加ください。特に学習館利用者の方の参加を期待します。
(文責 山本和)
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