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9月7日の新聞記事、新型コロナウィルスの感染状況の推移がわかりやすくまとめられていた。
2020年09月13日
9月7日の新聞記事、新型コロナウィルスの感染状況の推移が比較的わかりやすくまとめられていました。
グラフ上部の表の見方はすこし注意を要しますが、第1波収束期の5月と第2波下降期の8月の比較ですが、感染者数は10倍以上、感染者の主な層は中高年層、8月は若者です。
死者数は5月580人に対し、8月270人、陽性者に対する死亡率は5月7.2%と8月0.9%、そのうち70歳以上ではそれぞれ25.5%と8.1%となっています。
これらをインフルエンザについて比較すると、期間は年間になっていますが、感染者数は約1000万人、主な層は子ども、インフルエンザ死者数は年間約1万人であり、死亡率は0.1%(2019年持病悪化を含めない場合0.036%)となっています。第2波8月の死亡率0.9%はインフルエンザより確かに高いです。
一方、死者数の絶対数から見ると、医療現場の頑張りによるところが大きいと思われますが、9月11日で累計1427人です。おそらく把握されていない死者もあるかと思いますが、インフルエンザの年間約1万人(持病悪化を含めない場合3571人)と比較して、極端に恐れるほどではない気もします。
参考までに、同記事に示されていた、新型コロナに使われている主な薬と、世界における主なワクチンの開発状況です。
ワクチンの開発についても安全性の確認など、簡単ではないようですね。
9月6日の新聞記事より、シリーズ「疫病と人間」で神里達博千葉大学教授は、リスク管理の在り方、責任の取り方、専門家の役割、これからの教育のあり方などについて重要な点が指摘されていました。
これからの時代は突飛な行動をとる人、個性的な人など、これまでの工業社会ではあまり歓迎されなかった人材が期待されるが、教育体制が対応できていないとされ、ある意味ESDの必要性に通じると思われます。
また十分なセーフティーネットがなく失敗が許されない社会では、だれもリスクを取りたがらず、何もしない方が有利となり、結果的に世界経済の成長から取り残されることになると指摘されています。
政策決定についての専門家の役割については、必ず一つの意見が出てくるというものではなく、委員の選び方にも不透明性があるとされ、
また、AI はこれまでに蓄積されたデータに基づいて答えを出すため、案外いい加減な面もあると考えた方がよいと指摘されています。
要は、政策決定者は、専門家やAI に責任転嫁するようなことがあってはならないということでしょう。
現在の環境問題は社会経済の問題も含めると、大変複雑です。
科学的根拠のある「理」で詰め切れない部分は、結局、健全な感性あるいは健全な「情」で決めることになるのではないでしょうか。 (文責:浮田)
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