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致死率ほぼ100%の"狂犬病"が14年ぶりに国内で発症確認
2020年05月22日
本日(5月22日)、日本国内で14年ぶりに狂犬病の発症が確認されたとのことで、今一度狂犬病について調べてみました。
日本では1956年の人間の症例、1957年の動物の症例を最後に国内での発生は報告されておらず、今回もフィリピンから来日した人の発症ということでした。
狂犬病とは狂犬病ウイルスに感染した動物(ほとんどはイヌ)に咬まれることで引き起こされる病気です。海外では狂犬病ウイルスはイヌ以外の動物からも確認されており、下の図が示すようにコウモリやマングース、キツネなどの野生動物からも感染します。
狂犬病の初期症状として、発熱、食欲不振、咬傷部位の痛みや掻痒感などがあります。そして進行するにつれ、水飲むこと、手を洗うこと恐れるといった恐水症状および恐風症、興奮性、麻痺、幻覚、精神錯乱などの神経症状が現れます。その後、全身けいれんや不整脈が起き、全身の臓器に障害が起こりはじめ、呼吸障害によりほぼ100%が死に至るとされています。このように、狂犬病は一度発症してしまうと救命が非常に困難であることが知られており、未だに発症後の有効な治療法は存在しないのです。
感染の可能性がある国へ行く際には、事前に予防接種を受けること、また、むやみに犬などの野生動物に近づかないことが大切です。
現在はコロナウイルスが世界中で猛威を振るっていますが、他の感染症のことも忘れてはいけません。
参考:厚生労働省HP「https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/」
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