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北九州市次世代エネルギーパークの見学会に参加し刺激を受けました。
2012年03月07日
3月5日宇部環境国際協力協会(アイカ)が実施した第2回環境保全技術講座として標記の見学会に参加しました。38名の参加で盛会でした。一番刺激を受けたのが、うっかり知らなかった色々なモデル都市の指定を北九州市は全て全国に先駆けて受けていることでした。まず環境モデル都市は内閣官房地域活性化統合事務局により平成20年度に低炭素社会づくりの先導都市として13都市が指定され、次世代エネルギーパークは経済産業省から平成19年度に指定を受け、現在41の地域が指定されています。また、環境未来都市はやはり内閣官房地域活性化統合事務局の管轄ですが、平成23年度に11地域が指定されています。
産業廃棄物のリサイクル率は98%と非常に高く、残りも北九州エコエナジーでサーマル利用と溶融が行われ、ほぼ100%であるということでした。ただ、一般廃棄物のリサイクル率はまだ30%と宇部市の33%とさほど変わりません。
二酸化炭素削減目標は2005年基準で、2030年に30%削減、2050年にはこれまでの国際協力のネットワークを活用して、アジア地域の削減を含めて150%削減という非常に意欲的な目標を掲げています。
電源開発(J-Power)の石炭ガス化複合発電を見学しましたが、現在石炭火力の発電効率が最高42%のところ、高効率のガス化後、ガスを燃焼させて、スチームタービン発電、次にガスタービン発電を行い、56%の発電効率を達成できるとのことでした。二酸化炭素を回数固定する技術開発も行われていました。敷地内には1MWのソーラーパネル(1.26×0.99m×5,600枚=7,152m2)が設置されていて、年間120万KWhが発電できるということでした。
まだ同事業所の敷地内には、8.5haのトマトの温室工場があり、年間2500トンの生産があるそうです。オランダの技術で無菌栽培、ヤシ殻繊維を用いた水耕栽培で農薬は使わず、安全で美味しいトマトができるようです。10ヶ月でトマトは15mの大きさにもなり、マルハナバチが受粉に使われています。他にも西部ガスの工場敷地内で、同様の無農薬水耕栽培のレタスを生産する温室があり、ここではオレンジ色のLEDが使われているようでした。
山口県では平成13年度に指定されたエコタウン以来、動きが低調のようです。農水省のバイオマスタウンは宇部市も含め山口県では全国318地域のうち4地域が指定されていますが、上記では周南市が次世代エネルギーパークに指定された程度です。ぼーっとしていては世の中の動きに動きに取り残されそうな気がします。山口県や市の行政の熱意や、大学の地域貢献に期待したいと思います。(館長)
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