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2019年度第2回ESD研修会の概要報告大変遅くなってしまいました。

2019年10月25日

第2回研修会は8月31日に、ESD宇部推進協議会の参与をお願いしている、山口県環境学習推進センターの酒井理さん、やまぐち総合学習支援センターの辻岡博之さんのお二方にお話ししていただいた。

酒井さんの演題は、「ESDの視点に立った環境学習の推進について」で、まず平成24年に施行された環境教育等促進法の枠組みの説明があった。同法は平成16年施行の環境保全活動・環境教育推進法の改正法であるが、ゴールとして、持続可能な社会構築が意識されている。

環境学習推進センターは平成18年に設置され、主要業務は、ひとづくりとして、環境学習講座の実施(年14回、オオサンショウウオ、アワサンゴ、食品ロス・フードバンク、次世代自動車、ごみ問題など)、環境学習講演会やイベントの実施のほか、環境学習指導者バンクに登録された170名の指導者を派遣する事業を行っている。昨年度の派遣は63回、参加者は2800人であった。派遣先は民間団体等や小・中・高等学校と幅広い。
また水辺の教室の指導者の養成(51名)も行われている。希少野生動植物種保護支援員は1000人いる。

県内の環境活動団体は161団体であり、その連絡会も行っている。
環境活動団体間の交流や活動支援(20万円/件)も行われている。パネル印刷もできるサービスもある。

また、環境学習推進センターでは充実したHPが設けられており、フェイスブック、メルマガの他、情報誌により、幅広く環境学習情報の発信を行っている。

同センターは、最近、地域ESD活動推進拠点に指定されているが、中国地方では10件と比較的少なく、先進県である岡山県に集中している。

全体の体制自体、まだ本格的に稼働していない状況のようである。

ESDの視点に立った環境学習の例としては、SDGsとも関連して、持続可能な地域づくり研修会として、生ごみを活用した元気な野菜づくりの議論がなされた。

質疑:
Q:ESDやSDGsは総合的なものだが、行政側の対応はどうか。
A:宇部市はSDGsについて横断的な部署を設けられたが、県では、今のところそのような横断的な部署は泣く、それぞれのところで対応している。

C:ESDで環境の枠が拡がった。どちらかというと順序は逆という気がするが、SDGsで具体的目標をかかげた。ESDはSDGs達成のための人材育成ととらえられるのではないか。

(第2報につづく)

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