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6月1日きらら交流館で開催された加納誠先生の講演会に参加しました
2019年06月04日
先週土曜日、小野田のきらら交流館で行われた東京理科大学の加納先生の講演会に参加しました。
先生は横浜に本拠を置きながら、10年間山口東京理科大学工学部で教鞭を執られる傍ら、地球環境緑蔭塾を設立され、横浜に帰られてから、NPO法人緑蔭塾の認可を受け、環境物理学の立場から、環境リテラシーの普及に努めてこられました。
やはり都会から、2006年山口に移り住まれて、田舎の豊かさに気づかれ、日本の里山、里海の伝統的な、持続可能な生き方に価値をみいだし、自ら学生さん達とともに、有機農業の実践を始められます。
また吉田松陰や高杉晋作の情熱によって、多くの若者を鼓舞し、明治維新を成し遂げた歴史に習い、世界から山口の良さを発信して、インバウンドの動きをつくりたいと考えておられます。
当初は昔ながらの田植え、人手による除草、そしてアイガモの導入なども図られ、おいしい有機米を収穫されたそうです。
右上の写真は、アイガモの雛が孵卵器の中で、ふ化した瞬間ということです。
その下の写真は、アイガモが水田のイネの食べられてしまった部分ということです。
学生達が合鴨に情がうつり、いまでも10歳以上?のアイガモが生きているということです。
さて、環境物理とはあまり聞き慣れない言葉ですが、物理学の分野でも、環境問題に関わる分野が結構あると言うことが分かります。
気候工学の分野、電磁波や放射線の問題などはまさに物理学の領域ということですね。
総合科学の観点からは、環境経済学の取組として、サーキュラーエコノミーやカーボンプライシングの紹介がありました。
石炭や一過性のプラスチックの利用には炭素税の導入など、カーボンプライシングが不可欠ではないでしょうか。
温暖化防止に向けては、今後ますます、CO2の捕集貯留技術の実用化が求められるようになるとのことです。
最後に、老子の教えに由来する、「吾唯足を知る」という古来の教えを再評価する、つまりわれわれの価値観を変えていく必要があることを強調されました。
全く同感ですが、これからいかに若い人達を巻き込んでいけるかということが、大きな難しい課題です。世界が日本の古来の知恵に関心を示してくれる現在、個人的なSNSの発信によるインバウンドの動きをつくっていくことが、地域の活性化にもつながり、SDGsの達成にも寄与する糸口になるのではないかという思いをいくらか共有することができました。
その後、隣に折られた竜王山を中心に自然保護と環境学習に取り組まれている嶋田さんに、案内していただいて、ヒメボタルの観察会に参加することができました。
夜ですが、家族連れや若いペアの方々など多数の人達が、参加され、いくらかその一端をうかがい知ることができた気がしました。
ただ今回先生のパソコンの不調で、横浜からの講演会の案内が十分届かなかったこともあり、若い人達の講演会への参加が少なかったのが残念でした。
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