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川崎徳子先生による第4回ESD研修会「幼児期の子供の育ちと環境」の概要です。

2018年12月24日

遅くなりましたが、川崎徳子先生による第4回ESD研修会「幼児期の子供の育ちと環境」の概要です。

川崎先生は現在山口大学教育学部準教授で専門分野は幼児教育・保育学です。2001年度から11年間は山口大学教育学部附属幼稚園の教諭も経験されています。新規採用時恩田小学校に勤めたことがあるそうです。

また、最近では、やまぐちゆめ花博の、遊び場設計に加わり、日本一高いブランコ、日本一長いブランコ、日本一長い竹コースターなど、話題になり、入場者数136万人の大成功の一因になったようです。
川崎先生は、とくに長いブランコをつくりたかったそうです。多くの人が共通の体感を通して、コミュニケーションできる場になったものと思われます。

研修会は、内容は日頃あまりなじみのない保育園、幼稚園のお話が主体でしたので、なかなかすぐには理解できないものでしたが、さすがに双方向の進め方で、「12月といえば、何を連想するか」や、「昨夜は何を食べたか}の2,3人の無言グループワークや、現場の先生に先生による「青いトマトの虫食い」、「いがクリの収穫」の状況報告エピソードや、園児の相撲のビデオを見ての感想をもとめられるなど、授業の進め方も参考になるものでした。

ある幼稚園のエピソードとして、年長児の公開保育の時に担当の先生が、記録した、青いトマトと青虫、それを見た子どもの反応を読んでみて、子どもの気づき は? との問いかけに、参加者からは、
 ・自然の大切さ、他の生きものに対する思いやり
・先生が、「ひどいね」といえば「ひとつあげようか」ということにはならないかもしれないので、先生の関わりも関係してくる。 などの感想があった。

遊びとはいえ、子どもは真剣に対処している。
乳幼児期は総合的に、すごいスピードで発達していく。
(ちなみに、幼児期とは、離乳がほぼ終了する 1 歳前後から就学前までの 5~6 歳頃の時期を指す。)

 幼稚園、保育所、幼保連携型認定こども園も含めて、全てに適用される、新しい学習指導要領(教育要領)では、育成すべき資質・能力として以下の三つの柱として、
①何を知っているか、何ができるか
②知っていること、できることをどう使うか
③どのように社会・世界と係わり、よりよい人生を生きるか。(人間性や学びに向かう力・非認知的な能力)が上げられ、生活に必要な能力や態度を、体づくりを含め、遊びの中で身につけていく。
これらはすでに、乳幼児期から育まれるべきことであって、むしろその時期の方が重要であるとも言える、とのこと。

 前頁の、右下の図に示された「育みたい資質・能力」や、一人一人が未来の担い手になれるような、主体性、創造性を育成する教育への期待など、まさに、これからの、困難な時代に向けて、より広い視野を持って、「生きる力」を育むESDに通じるものがあることに驚いた。

 さらに、社会に開かれた教育課程の理念が示されており、山口県が力を入れているコミュニティースクールにも通じるものがある。
 また、当然のことながら、方法論として、アクティブラーニングもしっかり位置づけられている。

ジェームスヘックマンというノーベル経済学賞受賞者の本で注目されたが、1960年代から40年以上かけたアメリカの3,4歳児に対する教育の評価を行った研究で、認知的能力IQ以外の非認知的能力(コミュニケーション力、粘り強さ、集中力など)が、後の成功に、大きく寄与していることが分かった、ということである。
https://jp.reuters.com/article/2018-views-japan-james-heckman-idJPKBN1FL4AL

日本では粘り強さなどといった社会的情動スキル、非認知的能力は生まれつきのものであるといった固定観念があったが、このような研究から、現在では、認知的能力と非認知的能力は連動して、後者が前者を向上させる可能性も認められつつあるようだ。
集中すれば、やりたくなる、さらに集中する、さらにやりたくなるなど、十分あり得ることである。

右上の図は、コミュニケーション力や総合力、あるいは自立性・主体性をもった人材育成として、OECDのESDに対する期待が示されている。
その中で、乳幼児期の教育が非常に重要であることが認識され、その成果をうまく小学校に引き継いで行かなくてはならないことも意識されている。
ただ、乳幼児期は、遊びそのものが、学びであり、そのための環境を整えていくことが大切であることになる。
(第2報につづく)

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