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11月7日、宇部工業高校三年生を対象としたESD体験学習が里山ビオトープ二俣瀬でありました。
2018年11月07日
昨年度までの環境省事業のフォローアップ事業として、うべ環境コミュニティーも共催の形で、位置づけがやや不明瞭なままの開催となった。
午前中は関根先生による、ビオトープ建設の経緯、生物多様性の基礎知識、ビオトープ管理の方法などについて、詳しい説明があった。
たしかビオトープの建設経過については一昨年につづいて2回目の話であったが、山口県の「水環境21創造事業」に2002年2月採用されたことが発端。9月から12月まで3ヶ月かけて、4枚の休耕田をビオトープにする計画について、ほとんど毎週地域の人たちと議論を重ねた。その後、翌年1月から地元の人たち自らが中心に建設を行い、6月に竣工式が行われた。
このような苦労があったからこそ、関わった人たちが愛着を感じ、16年以上の長きにわたり、管理ができてきたということが印象に残った。
また、植えた木がすでに大木になっていることや、須賀河内川下流左岸に見える竹林も元々は段々畑だったということを聞いて、里山そのものである、この辺りの環境の変貌ぶりが実感できた。
生物多様性に関する基礎知識のところでは、生態系の構造として個体、個体群、群衆、・・・という階層性とともに、生物学者から、同じ個体種でも遺伝子の多様性のレベルまで考える必要があるといわれたこと。
なぜ多様性が大きい方がいいのかについては、そのほうが生態系としてより安定性が高いこと、有用物質の生産等に将来役に立つ情報がある可能性があることも言われている。
里山は多様な環境条件も相俟って、遷移途中の状態が維持されることで、手つかずの自然よりもむしろ生物多様性が高いとも言われている。
指標種にも触れられ、色々な考え方の指標種があるが、里山ビオトープ二俣瀬の指標種は何なのだろうか。
ビオトープにも、重点の置き方によって様々なタイプがあるが、二俣瀬ビオトープは何型になるんだろうか。
自然保護区のデザイン、幾何学的な配置について、好ましい保護区と、好ましくない保護区の比較も参考になるところである。
また、午後の現場作業と観察に関連して、ビオトープ等の環境管理の方法について、具体的な考え方を紹介され、参考になった。
草地の管理では、外来種や好ましくない種類の制御方法として、刈り取りの頻度がそれぞれ変わってくるとのことである。
湿地の草刈り管理も同様で、制御すべき植物によって、年2,3回から、年1回、あるいは2,3年に1回の除去が必要であるとのこと。
ビオトープの管理で草刈りが一番大変だということがよく分かる。
実際毎年、原則週1回、何らかの管理作業が行われているようで、頭が下がる。
(次のブログにつづく)
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