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家電リサイクル工場見学において、フロン類について、知識不足だったので、すこし復習してみました。
2018年10月20日
フロンガスは当初、オゾン層の破壊への影響が懸念され、その後、代替フロンへの置き換えが進みました。
その後さらに、代替フロンの地球温暖化への影響が注目され、現在はオゾン層破壊、地球温暖化への影響の両方が少ない冷媒への転換が進みつつあります。
オゾン層破壊物質はクロロフルオロカーボン(CFC)とハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)、
オゾン層破壊物質ではないが温室効果ガスであるハイドロフルオロカーボン(HFC)。
特定フロンとは、モントリオール議定書で特にオゾン層破壊に影響が強いとされたフロン類を指す。当初は CFC-11、CFC-12、CFC-113、CFC-114、CFC-115 の5種類であったが、1992年に15種類に増やされた。
フロン類は冷媒番号で整理されているが、Rにつづく数字の意味は中程に示されるとおりである。
青字で例示したのは、参考までに中程の例示された冷媒類の略称、化学物質名、化学式である。3行目は混合物である。
このような化学物質を100近く問題にしなくてはならないから、管理するのも並大抵ではない。
次の表はグループに分けて、主な用途と、オゾン破壊係数、地球温暖化係数の範囲がまとめられたものである。
次図は、経産省による2012年時点の代替フロンHFCの使用製品中のストック量の推定値である。
CO2換算で41,800万トンのうち、エアコン関係が76%、冷凍冷蔵関係が14%、断熱材ほかが10%程度を占めている。
一方、HFC排出量は、2,765万トン-CO2で、その割合は、エアコン58%、冷凍冷蔵機器 33%、断熱材 7%、その他噴霧剤等2% と推定されている。エアコンは回収が比較的やられているので割合は低下するが、冷凍・冷蔵機器は回収がエアコンほどではないのであろう。
アクトビーからいただいた資料では断熱材フロンの回収の説明図がわかりにくかったので、ネットで調べた、資料から回収フローを示す。
右下の2枚の写真は、はじめに説明のために見せていただいたビデオの写真である。また説明資料では、冷媒フロンの主なものは、冷蔵庫はR12、R134a、エアコンはR22、R410aで、そのうちR22、R134a(1・1・1・2-テトラフルオロエタン)、R410aはリサイクルされている。また断熱材フロンはR11、R141b(1・1-ジクロロ-1-フルオロエタン)、R142b(1-クロロ-1・1-ジフルオロエタン)である。
リサイクルされないフロン類は分解処理されることになる。
今回、フロン類の復習をして、化学物質の管理の大変さがよく認識できた。
現在マイクロプラスチックによる海洋汚染が顕在化して問題になっているが、人間が完全にコントロールできていないことが、多いと言うことをあらためて認識した。
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