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第1回ESD研修会の参加者のお一人からコメントが寄せられました。
2018年08月13日
先日8月8日の第1回ESD研修会に参加された、同協議会の監事もしていただいている山切睦彦さんより、感想文が送られてきましたので、そのままご紹介いたします。
このように、参加されtみなさま、ありはブログ等を見られた読者の方々から、ご自由に、短くてもいいのでご意見が寄せられれば、議論が活発になり、事務局としては、大変ありがたいと思います。
第1回ESD研修会を受講して(感想)
山切睦彦
8月8日に開催された第1回ESD研修会は、猛暑の中、27人の聴講者に参加して頂き、まずまずの成功だったと思います。
内容は「ESDとは何か、どう取り組むか」と題し、UKCの幹部三人の講師による講演でしたが、いずれも夫々の担当(専門)分野に関するお話で、レベルは高いが、分かり易いものだったと思います。只、分かり易いと言っても、ESD,SDGsに関する基礎知識を有していないと難しかったのではないかと思われました。
更に案内状に記載の開催趣旨(ESDについて講師が三人三様のイメージを示すことにより、ESD,SDGsについての各自の理解を深める)の通りに、三人三様のお話しであったので、体系的な理解が難しかったのではないかと思います。
このことが開催の目的であった「今後の活動の方向性についての議論」の活発な展開に至らなかった(本質的な質問がなかった)要因ではないかと思います。しかし、私にとっては、講師三人のそれぞれのお話が、とても興味深く、自分の考えを整理するのに非常に役立ちました。
私が受けた感じでは、薄井先生、津島先生のお話は、ESD、SDGsを実際の行動に結びつけることに重点を置かれたものだったのに対し、浮田理事長のお話は、ESDの本質論に深く突っ込まれたものだったのように思いました。
私は、私なりにESD、SDGsの勉強をしてはおりますが、SDGsの方が理解しやすく、ESDの方がはるかに奥深く難しいと思っております。解説書等では、ESDのポイントとして、
(1)「持続可能な社会づくりの6つの構成概念」、
(2)「ESDが重視する7つの能力・態度」、
(3)「ESDを進める上で大切な3つのつながり」等、を中心に説明されておりますが、ESDはあくまでこれらが一体となって構成されるものだと思います。ところが、この中の ⑵ の「7つの能力、態度」が、「教育」という観点かすると説明しやすいせいか、非常によくESDの説明に取り上げられ、これが、あたかもESDの本質のように理解されているのではないかと懸念しております。「ESDの本質はもっと深いものである筈」だ。こうした私の懸念に真正面からアプローチされたのが、今回の浮田理理事長のお話しだったと思います。冒頭、話の内容について、「このままでは持続可能でない」、「何を変えなくてはならないか」、「そのためにやらなくてはならないことは」、「宇部から世界に発信する」の課題を提起され、それぞれに対する自説を例を挙げきちんと説明され、強い納得感を覚えました。(「人間の傲慢さ」の説明に最も共感しました。)
お話の中で、7つの能力、態度」についても触れられましたし、SDGsについても、時間をとって説明されました。SDGsに関しては、169のTargetのうち環境・生態系関連は、僅か28しかないと批判的に強調されたのが印象的でした。ESDとSDGsとの関係について、一般に「SDGs は目的、ESDは方法」と説明されておりますが、これについて浮田理事長は、CSも入れ込み、「ThroughCS・promoteESD・targeting SDGs」とされておられます。
私は、浮田理事長の説明により、一層明確になったESDの奥深さ、広がりからすると、単純に「ESDはSDGs のための方法」ではなく、逆転とまでは言えないまでも、「SDGsを実施すること(方法)によりESDの本質(目的)が達成される」面も強いと思っております。
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