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周南市のリサイクルプラザと徳山港新南陽広域最終庶務場を見学しました。
2017年08月05日
8月2日、宇部環境国際協力協会の主催、宇部環境コミュニティーの環境サロンとして位置づけ、宇部志立市民大学環境学部OB会の協力も得て、宇部市営バスで、周南市方面の見学バスツァーを実施しました。
すこし湿度はましだったとはいえ、非常に暑い日でしたが、総勢33名が参加しました。
午前中は周南市のリサイクルプラザ“ペガサス”とそこから近い場所にある徳山下松港新南陽広域最終処分場を見学しました。
ペガサスのフロントフロアには、再利用可能な品物を無料で持ち帰れるコーナーがあり、ちょうど買い換えようと思っていたので、カバンをもらって帰りました。
担当の西岡さんが宇部市との対比も含めて、わかりやすく周南市のごみ処理の状況について、説明していただきました。また、リサイクルプラザの工程を説明したビデオもわかりやすいものでした。一般用と子供用があるようですが、一般用を見せていただきました。
周南市も宇部市と同じく10分別ですが、可燃ごみは週2回の収集であり、紙製容器包装の収集はなく、古紙区分の雑紙あるいは紙パックとして出すようになっています。衣類の分別収集も行われています。また、プラスチック容器包装とは別に、セメント燃料になるその他プラ区分があります。宇部市では危険ごみ区分がありますが、周南市は処理困難物区分になっています。
平成28年度のリサイクル率は、周南市は31.8%と宇部市の28.7%より高くなっています。最終処分率は平成27年度の環境省のデータで、4.2%に対して宇部市は10.7%になっています。同様に事業系ごみは214グラム/人/日と宇部市の411グラム/人/日に比べて低いです。この理由は定かではありませんが、事業系についてもリサイクルが進んでいることがあるのかもしれません。
ただ、ごみ処理費用は年間約22億円かかり、周南市(H27年度)13,800円/人/年に対して、宇部市(H26年度)10,700円/人/年となっています。
1階フロアには、処理困難物の資源ごみ等への混入の例について、実物が示されていました。宇部市の危険物区分より、周南市の処理困難物区分はより広くカバーしており、この部分は評価できる点であると思われます。
http://www.city.shunan.lg.jp/data/open/cnt/3/7033/1/syunan_gomi_pnf_a4_11.pdf
http://www.city.shunan.lg.jp/data/open/cnt/3/7033/1/syunan_gomi_pnf_a4_12.pdf
市現物を含む処理困難物は業者委託で戸田の不燃物処理処分場に運ばれ、資源物を選別後に、埋め立てられます。N7埋立地には選別工程はありません。
また初期のリチウムイオン電池がリサイクルプラザの火災の原因になったこともあり、家電製品等を出す場合には、乾電池を外す習慣をつけることが大事であるとの注意書きもありました。
ビデオで出てきた「家電製品は分解せずに出す」というのは、少し混乱させますね。
その後、現場を回りましたが、まず印象に残ったのは、市民が持ち込んだ粗大ごみをかなりの人数の職員が分別しつつ、受け入れていたことで、西岡さんに確認したところ、50kgまでは無料ということでした。
一日に100~130台あるとのこと、年末は200台とかなり、渋滞が生じるそうです。
このような形で持ち込まれたものは家庭系ごみに集計されるようですが、そのことが事業系ごみの少ない原因の一つになっている可能性もあるかもしれません。
後の3枚の写真は、ビン・缶類の手選別工程は、現場で見ることができなかったので、ビデオの該当部分を示したものです。
これは、もやせないごみ等の手選別の状況です。
窓越しに手分別の作業を見ることができるので、リサイクルの大変さを実感できます。宇部市の場合は、見学コースでは見れないので、残念です。
ちなみに、排水は処理後、中水として、トイレの洗浄水や植木の散水などに再利用されているそうです。
(次のブログに続きます。)
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