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谷和樹先生の授業「地球温暖化」を参観させていただき、大変いい勉強になりました。
2017年06月11日
6月9日、谷和樹先生の社会科の授業「地球温暖化」を参観させていただいて、大変いい勉強になった。
すでに薄井館長がブログにしっかり報告されているので、自分が感じたことについて、報告する。
対象は、5年4組の28名だった。参観者が同数くらいいた。
まず、授業のテーマである「地球温暖化」をみんなで唱和させた。簡単なことをしっかりやらせてスタートされたということになる。
あとで、ノートに、「地球温暖化」と書かせる。漢字がすぐかけない子のためにすこし時間をおかれた。
説明の流れの中で、授業のテーマに関する以下のようなキーワードを示され、それぞれ、その関連の説明の後に、唱和させ1ta
。
①世界的 ②長期的(継続的)、③不確実、④不可逆
さて、具体的な説明では、まず世界の気温が、これまで何度上がったか、これから上がると予想されるかということを、クイズ形式で、考えさせた。
最近の世界の平均気温の増加は、2014、2015、2016、2017それぞれ、0.5、0.6、0.7、0.85℃と継続的であるというグラフが示された。(下のグラフはネットからICPP第5次報告書のものを引用している。)
使われたグラフは既成のものをそのまま引用するのではなく、見やすいように作り替えたり、情報を追加されて工夫され、また、専門家のチェックを受けられているそうである。グラフも動きのあるものになっている。
地球の温度の42万年前からの変化のグラフを示され、なんでもいい。気がついたことを考えさせる。
まず心の中で考えさせる。→ 隣の人と相談して → 気がついたことを箇条書きにして、発表させる→ 持ってこさせる → 黒板に書かせる。
印象に残ったのは、発問して、すぐ生徒からの発言をさせると、全員参加にならないので、「まずそれぞれ心の中で考えなさい」 と言われたのは大事なことだなあと思った。
ちなみに、自分は、以下のようなことをメモに書いた。
①⑤ 最近はすこし下がる傾向を示している。氷河期に向かう時期なのか。
② 大きい変動と小さい変動がある.
③ 10万年前後の周期性
④ その振れ幅はあまり変わらない
ネットでグラフを紹介しているサイトには、「下がる時には変動しながら何万年もかけてゆっくり下がるが、上がる時は一気に上がる」といったコメントがあった。
後の研修講義で、発問するとき、「気がついたことわかったこと、思ったこと、ちょっと思ったこと・・を書きなさい。」 と言ったのは、「ああ何でもいいのか」と、こどもが書きやすいことを考えてのことだそうである。
授業終了後、体育館に場所を移しての、先生方向けの研修会で印象に残ったことは、やはり、授業スキル評価項目として上げられた重要な10項目である。
①笑顔、②声、③目線、
④立ち位置、⑤リズム・テンポ、⑥質疑応答、⑦作業指示
⑧教材の準備と使いこなし、⑨緩急、⑩時間
とくに最初の3項目が重要であり、先生はもともとネクラのたちで、教師になりだちは毎朝、「笑顔」を練習されたとことである。
生徒は楽しいとその教科が好きになるということを自分の経験にからも強調された。
今日の谷先生の授業は、さすがに全ての項目で百点満点だったという印象である。
研修会で示された、Nonverbal Immediacy Behaviors をネットで調べてみると、共通した原則が上げられているが、われわれが受けてきた授業と比べて、やはり欧米式の教え方なんだなあと感じた。
「楽しくなければこどもは聴いてくれない」 ということはこれまでもよく聞いていたが、いつもあのテンションだと、まずわれわれ年配の者が授業をする場合は物理的に難しい。落ち着いてじっくり考えるタイプのこどもはついて行けないこともあるのではなかろうか。
テレビのトーク番組を見ていると、だいたいハイテンションで、内容のないことが語られていて、違和感も覚えることが多いが、ふとそんなことを考えてしまった。
いずれにしても、大変学ぶことの多い授業でした。ありがとうございました。(MU)
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