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稼働始めた山口市のクローズド型最終処分場を見学しました。

2017年05月24日

約2年半かけて建設され、今年3月に完工した山口市大浦一般廃棄物最終処分場を見学しました。

総工費は用地代含めて約30億円(うち国庫補助6.57億円)とのことです。有効埋立要容量は28000m3であり、埋立量は年間1200t、埋立期間は15年です。跡地の有効利用は可能ですが、建設費だけでも単純にいえば、年間2億円かかるということになります。

燃やせないごみと粗大ごみを不燃物中間処理センターで破砕分別処理をしたあとの不燃残渣がこの最終処分場に搬入されます。

覆蓋式のクローズド型埋立施設の内側です。埋立物の安定化と作業環境面から、1日5トンの地下水が散布され、その浸出水は管理棟に設置された排水処理施設によって、高度処理され放流されます。

その意味では、完全クローズド型とはいえませんが、生物処理、凝集沈殿処理、活性炭吸着、塩素消毒と高度な処理が行われます。凝集沈殿汚泥は不燃残渣とともに埋立られます。

当初、ダンプが中まで入って下ろす計画だったようですが、バックでスロープを下って、下で不燃残渣をおろし、ユンボやショベルカーで適当な場所に広げるやり方を撮っているようでした。

スケールが見えますが、サンドイッチ衛生埋立の目安にするためのものだそうです。

送気管が見えますが、夏場だと内部の温度が高くなりすぎるので、温度調節のためのものだそうです。埋立物が多くなっていくので、出口が移動できるように3ケ所用意されています。

まだ稼働開始から3週間強しか経っておらず、埋立物はさほど多くなく、散水している状況もみることはできませんでした。

不燃残渣は外見からも硬いプラスチックが多く見られます。実際手に取ってみると、結構軽いもので、不燃残渣とはいえ、かなりの可燃分が混ざっています。

埋立容量を節約するために、燃える部分は燃やしてから埋めた方がいいようにも思いますが、焼却がうまくいくのか、焼却灰をセメント原料に持って行く場合に問題にならないか、またコスト面の比較も必要です。

機械分別技術の改善の可能性、あるいはおもちゃなど燃やせるものは燃やせるごみにする等、ごみ排出時の分別を再検討する余地もあるように感じました。

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