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豊洲市場移転問題が東京都で大きな社会問題になっています。
2017年01月16日
とくに、先週のニュースでは、9回目の調査で、地下水から環境基準を大幅に上回るベンゼンが検出され、環境基準を上回るヒ素も検出されて、世間の注目を集めています。
ネットで調べてみると、豊洲市場については、随分徹底した情報公開が行われています。
写真は、土壌汚染対策工事の計画概要を示しています。
日本のそうそうたる建設会社がからんだ大工事だったようです。
土壌汚染対策法では、もとの土地所有者である東京ガスが土地を譲渡する場合に、土壌汚染対策を実施する責任があるはずなのに、なせ名前が出てこないのか、不思議に思いましたが、譲渡前に、この法律に附則が設けられ、適用除外にされたようです。
移転ありきの、不明瞭な措置ですね。
公表されている地下水中のベンゼンとヒ素の9回の測定値の一部を示す。8回目、9回目の測定値が高くなっています。
このような詳細なデータが、専門家会議の資料として誰でも見ることができます。
先に示したモニタリング結果についての報道は以下の通りです。
下に紹介されている、専門家会議の委員の一人の意見として、その原因を推定されていますが、おそらくそういうことだろうと思われます。
市場関係者や、東京都にとっても、移転の遅れによる経済的損失は大きく、1日も早く、移転をしたいところであろう。
豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議の平田健正座長は、「地下水を使うわけではない。(有害物質が含まれる)土壌が飛散することもなく安全に問題はない」と説明されたそうです。確かにテレビでもそういった発言をされていました。
このような混乱を招いた原因と責任を明確にし、こういった過ちを繰り返さないことはもちろん必要ですが、逆転の発想で、地下水のモニタリングを継続しながら、有害物質を除去する施設を設置して、都民の理解を得、移転に踏み切るという考え方はどうでしょうか。(文責:浮田)
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