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西野旅峯さんの特別講演を宇部工業高等学校で聴かせていただきました
2016年12月15日
すこし、遅れて会場に入ったら、西野さんの力強い、声が響いていました。
やはりこういう気迫が大事だなあと、まず感じました。
自転車で地球を旅する、西野さんにとっては、「自分をさがす旅」ではなく、「自分をつくる旅」だということです。
彼が育った下関の家にはテレビもなく、本があった。それらを読んで世界を回ってみたいという夢を持った。
しかし、それまで何やかやいいわけを考えて、実行できなかったのだが、19歳の大学の夏にやっと、九州縦断の自転車の旅に出て、スタートラインに立った。
やってみて、これまでの小さな自分、自分の世界に気づくことができる。
次の年、一年休学をして、南米大陸へ自転車の旅に出た。9日目かに全財産をとられたが、頑張って続けた。笑顔で挨拶を心がけたら、リレー式に現地の人達に助けられ、旅を続けることができた。
旅に出るごとに、それまでの自分の小ささに気づく、そういうものである。
自分は暑い国は暑い季節、寒い国は寒い季節をあえて選んで旅をする。
アラスカの冬や、ノルウェイの冬は氷点下20度。
水蒸気が凍り付いて、それに太陽の光が反射してダイアモンドダストが見られることがある。
自分は、寒さに打ち勝つために色々工夫はするが、氷点下35度が限界のようだ。
さすが、鍛えてられるだけあって、冬でも半袖で、下も軽装です。
お父さんも、山登りされるのに冬でも半袖、半ズボンだそうです。
意外なことに、小中学校時代、テレビもない、半袖半ズボンでビンボー、ボンビーといじめられたそうです。
アマゾンは緑の地獄である。アリは恐ろしい生き物。・・・
アンデスの4100mのところに親子3人が住んでいた。
自分は、そこに暮らす少年のするどい目線を受け止めきれなかった。
アフリカのガンビアでは内線で肉親を殺されたり、腕を切り取られたりした子ども達をよく見た。
シェラレオネだったか、食べられないために、シンナーで空腹を紛らわす子ども達もいた。
学校を続けたいのに、経済的な事情で、ある程度英語や、計算ができるようになったら、親から学校をやめさせられる子ども達もいる。その女の子の夢は、「学校を続けて、自分で自分の人生を選びたい」というものだった。
日本で、ふつうに食べられたり、学校で勉強できたり、自分で進路を選べることは、本当に、恵まれているんだ。
英語がしゃべれる、自国の文化が語れるから国際人なのではない、国際人というのはまだ国の意識が残っている。
中途半端な国際人を目指さないようにしてほしい。
大事なのは、世界のどこの人達にも、周りの人に、人間として共感できるということだ。
本当に真剣に生きた人達は、何のためにと聞かれたら、「よく生きた、そういって死ぬために」 というと思う。自分もそのために頑張っている。
一緒に未来に向かって頑張ろうという、強いメッセージを生徒達に届けられた。
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