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里山ビオトープ二俣瀬ワークショップ報告(その2) 午後の部 第8回環境サロン講演記録
2016年11月27日
昼休みは、二俣瀬ふれあいセンターに場所を移して、みんなで弁当を食べました。
あまり間をおかずに、午後の部の第1部、第8回環境サロンとして、関根雅彦さん(山口大学工学部教授・里山ビオトープをつくる会事務局長) の講演 「里山ビオトープ二俣瀬の建設と現状」 を聴きました。
ビオトープの企画、建設の段階から、維持管理、活動の現状、今後の課題等について、丁寧に説明していただき、里山ビオトープ二俣瀬の理解を深めることができました。
ビオトープの面積は 4200m2 もあるそうです。
もともと、この事業は、山口県の平成12年度水環境21創造事業によってはじまったものであり、水系環境ネットワーク協議会が関係機関の協力を得て、地元の参加協力のもとに、主体的に事業を行うものとされました。
結果的に、河川では阿武川のワザビ栽培、炭による水質浄化、厚東川の休耕田を利用した湿地造成による水質浄化、河口部では三田尻湾のアサリ養浜の三カ所が採用されました。
その当時、前会長の今井さんが校区総合対策協議会会長、現会長の田村さんが校区連合自治会長をされていた関係もあり、事業への参画が実現したとのことです。
様々な調整を経て、平成12年9月に里山ビオトープ二俣瀬創造の会(仮称)というボランティアの会が発足しました。
その後、具体的な構想の詰めが行われ、ようやく12月に全体的なデザインが固まったとのこと。
総合イメージの絵に見られるように、現在のビオトープの配置が示されています。
水田を残す場合、軽トラが入れるという条件があって、最上流側に位置せざるを得なかったことは、後々の維持管理にも影響をあたえることになったようですね。
「里山ビオトープ」というネーミングは当時としてアピール力のあるものだったということです。
平成13年に入り、いよいよビオトープの建設に着手され、台風で倒れた、ときわ公園の風倒木も活用されたそうです。4月には水車も完成しました。
橋の制作等々、すべてが地元の人達による手作りで、 関根さん自体、これにも大変驚いたということです。
水車は直径5mもある大型のもので、地元の二俣瀬商興会の手作りです。
5月の竣工式のとき、自作の階段はしごを背景にして撮られた写真の、関根さんと県の吉母さんの晴れ晴れした顔がいいですね。
一人一人が力を合わせれば、こんなに大きなことができる、けんかが思い出、それぞれの思いを実現することがモチベーションになる、など・・・
みなさんの真剣な取り組みがあって、このビオトープが実現したということを、認識することができました。
総工費は330万円とのことですが、それにつけても、15年過ぎた今、水車の完全修復に700万円かかるとはたいへんですね。
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