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百寺巡礼 東北編と京都Ⅰ編より
2016年10月24日
五木寛之「百寺巡礼」第七巻東北と第三巻京都Ⅰより
平安仏教と、鎌倉仏教の流れについての。日本史の勉強です
最澄の天台宗と、空海の真言宗のその後の違いは、真言宗は空海がほとんど完成させたものを残したので、その後発展性があまり見られなかったという説があります。
この本では、最澄が徳一との論争にまともに身を削り、対峙して没したけれども、空海は適当に受け流したこと、最澄の跡を継いだ円仁の功績もあり、天台宗は、その後、鎌倉仏教の祖師達を生む母体になっていく。
西国では大師といえば弘法大師空海ですが、東国では慈覚大師円仁がより一般的ということは知りませんでした。
徳一は、「人間はそれぞれの器量や修行に応じて悟りに向かう」と考えたのに対して、最澄は「人間は全て仏性をもち、誰もが悟りに至ることができる」と考えた。
この一乗思想は、円仁、源信、法然、親鸞、連如などに受け継がれていきます。
法然の、「ただ頼め、よろずの罪は深くとも・・・」という、念仏信仰は、現代人として、親鸞の、「悪人こそ救われる」とする悪人正機説よりは受け入れやすい気がします。
法然や、親鸞が修行した法然院は京都で下宿していた場所にすぐ近かったのに、さすが若い頃は関心がなく、一度もお参りしたことがなかったのは残念です。
すでに半世紀近く経っているので、様がわりしており、ストリートビュウでたどっても、下宿がどのあたりだったか、はっきりはしません。 (文責:浮田)
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