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第7回 環境サロン 「竜王山の自然と保全活動」 第2報です。
2016年10月07日
竜王山はアサギマダラの渡りの中継地。アサギマダラがおとずれる花として、フジバカマは有名だが、実は、いまよく目にするのは、ヒヨドリバナ、サケバヒヨドリ、サワヒヨドリであるという。
オスが密を吸って、花のにおい成分を体内でフェロモンに変え、メスをひきつけるそうです。
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アサギマダラは気温22~23℃を好み、そのこ ろ多く飛来するようで、残念ながら、今年は、継続的な台風の影響で、気温が下がらず、当日も姿を目にすることができなかった。そのかわり、きれいには撮れませんでしたが、イシガケチョウを見ることができました。
自然植生をできるだけ乱さないように、中腹の駐車場沿いの斜面などにサワヒヨドリバナなどが沢山植栽され、先述したように、地元の人たちや小学生も加わって、維持活動が行われているそうです。今夏は雨が少なかったので、とくに右上写真の建物屋上など、水やりが大変だったとのこと。
他にもヒヨドリバナの自生地があり、6月中旬ごろ一度茎を10cmくらい残し刈り取ります。これは他の植物の成長を抑え、ヒヨドリバナが埋没するのを防ぐためです。
しかしここ2年間ほど、赤い花の茎が全部手折られていたり、次の年には白い花の茎が折られていたり、心ない悪戯があったとのことです。
ボタンクサギの花は蜜のある部分まで少し長めなので、大型のクロアゲハやモンキアゲアに好まれるそうです。
登山道に沿って、群生地の説明看板が設置されている。そのほかの場所でも多く設置されています。長持ちするように、全部アルミ製とのこと。また、観察路も設置されていました。
モリアザミ群生地の管理は草刈りが年4回と、とくに手がかかるようです。
業者による草刈りも行われていましたが、嶋田さん達、本山会の働きかけによって、刈る時期、刈り方など、すこしずつ植生に配慮して行われるようになってきているそうです。
竜王山もサクラ(ソメイヨシノ)が有名だが、1万本植えられた木が大きくなって、日陰を作るようになり、自然の植生を損ねてきている面もあるということ。
また近年、サクラのテングス病がでて、枝が枯れる木も多くなっているそうです。
めずらしいツルニンジン群生地の保護も行われている。当初90本くらいから今は500本になっているとのこと。はじめは自然の竹を、支持に用いていたが、今は人工のイボ付き支柱が用いられています。
薬効もあるようなので、将来的には特産品の販売にも結びつく可能性もありそうです。
竜王山は136mの比較的低い山ですが、山頂からは長門、周防、筑前、豊前、豊後、伊予の6州が見えるということです。
もちろん関門海峡や平尾台も見ることができます。
山頂の展望台のそばには、狼煙(のろし)台が置かれている。下関の火の山、津布田の火の山、阿知須の日の山なども、奈良時代のころから、狼煙台が置かれ、貴重な通信手段として使われていたそうです。
展望台の柵は、たまたま嶋田さんのお子さんが転落されたことがあり、目の細かいものに変えられたそうです。
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