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高齢化社会とごみ処理問題について
2016年07月30日
最近、中山間地域のごみ処理の今後について、考える機会がありました。
島根県のある地域ではすでに、ごみ収集の有料化が行われていることもあり、家庭ごみの排出量が、300g/人/日程度と少なかったのが、高齢化の進行とともに徐々に増えてきていることが指摘されています。
おそらくは、厨芥を自家処理して、畑等に戻す家がかなりあることが、その原因と考えられます。
土の微生物の分解力は大変なもので、土に埋めて1週間もすれば、原型をとどめず、外見的に土のようになってしまいます。
ただし田舎では、獣に掘り返されないように、注意が必要で、3枚目の写真のような蓋付の容器が必要です。
厨芥に限らず、資源ごみの分別がおろそかになれば、ごみの量がふえることになります。
安易に考えれば、ごみが増えることを予想して、大きめの焼却施設をつくればいいという発想になりがちです。
持続可能なごみ処理の在り方をこのあたりで根本的に考えてみることが重要であると感じます。
徳島県の上勝町では、高齢化の進行は同様ですが、町として収集は行わず、町民自らがゴミステーションに運び、34分別と徹底した分別を行い、実質はステーションでの分別をさらに44種類と増やしているそうです。http://www.city.tokoname.aichi.jp/ctg/Files/1/25630160/attach/simintaikai_kouen.pdf
高齢化の進行にもかかわらず、近所の助け合いや、ボランティア等様々な仕組みで、かえって医療費の削減につながる効果もあるということです。
http://www2u.biglobe.ne.jp/GOMIKAN/sun3/sun46a.htm
最後のグラフは、一人あたりごみ処理費用と、エネルギー利用を除いたリサイクル率を、特色ある自治体について、比較をしたものですが、大崎町、志布志市が費用が少なくてリサイクル率が高いのは、堆肥化処理が行われているからです。
上勝町の場合はリサイクル率は高いですが、どうしても燃やさなくてはならないごみの処理を山口県の民家業者に委託していることもあり、やや費用が高いです。
バイオガス処理を採用している大木町、日田市も処理費用は少し高めです。
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