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みやま市の事例発表には大変学ぶところが多かったです。
2016年02月28日
第2部の事例報告では、みやま市の取り組みと、地元宇部市の取り組みについて、報告がありましたが、宇部市の報告は午前中にあったOB会での市長講義と重なる部分も多いので省略させていただくことにして、ここでは、みやま市から来ていただいた磯部さんのお話について、すこし紹介することにします。
午前中の講義と石部市民環境部長の事例報告と照らし合わせ、ほとんど宇部市で考えられていることと重なっていることが多く、一歩、二歩先んじているようです。
内容的にも宇部市の政策とも密接に関わるもので、大変興味深く聞くことができました。
磯部さんが社長を務められるみやまスマートエネルギー株式会社は、みやま市、筑後銀行、九州スマートコミュニティ(株)の出資によって設立され、自治体による家庭等の低圧電力売買(太陽光余剰電力買取・電力小売り)を主目的に設立された日本初の事業会社です。http://miyama-se.com/
なお図中のICT(Information and Communication Technology)は、コンピュータやネットワークに関連する諸分野における技術・産業・設備・サービスなどの総称です。
自治体による公共エネルギーサービスを切り口にして、自治体関与による地域経営資源の再活用、自治体による地域雇用の創出を図ることにより、自治体の抱える課題を多角的に解決していこうとされています。
前頁の図で示されているみやま市の総合戦略におけるエネルギー戦略では、エネルギー戦略における積極的アクションプラントして、
①エネルギーの地産地消による市内の経済循環、
②経済効果を市民に還元する生活支援サービス、
③生活サービスでコミュニティを生みだし、市民共同での地域産業の振興
が上げられ、多角的な経営を意識されています。
非常に意欲的先進的な取り組みとして、2015年度のグッドデザイン対象を受賞しています。
図は、みやま市のホームページからの引用ですが、下の図はイメージがつかみやすい図になっています。
中学校2年生に環境学習のプログラムに組み込まれて出前講座をやっておられるというようなお話でしたが、このことも印象に残りました。
つまり、電力販売における非価格競争をどうつくりだすかということについて、HEMS(home energy management system)を活用して、お年寄りの見守り、災害時の対応支援、生活総合支援サービスの模索もされています。
全国的な傾向であると思いますが、世の中、急激に動いていることを感じさせられました。
会場からの質問:
・「冒頭、3.11がこのようなことを考える契機になったと言われたが、原発のない安全・安心な環境を守るということが非常に大事であり、市民に呼びかけられる場合に地産地消のエネルギーを選ぶ主体的動機が必要だと思うが、この点どう思われるか。」については、地産地消の電力の安定については、なるべく系統に頼らなくてよい方向で、安全安心なクリーンなエネルギーを目指したいといったニュアンスの答えであった。
・再生可能エネルギーは高くつくと言うことが一番気になっているところだが、既存電力会社に比べて少し安めの電力を提示できるのはどうしてなのかという質問に対しては、会社はお金を稼ぐことが目的ではなく、地域に役立つことを主眼に置いているので、人件費を含め、経営は切り詰め合理化しているといった趣旨のお答えであった。
みやま市の姿勢には学ぶところが多く、感銘をうけました。
とにかくこの1日は大変有意義な勉強をさせていただきました。ありがとうござしました。
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