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フランスのエコな法律

2016年02月18日

 フランスからエコなニュースが流れてきました。

 このたび、フランス全土にある大型スーパーに売れ残りの食料の廃棄を禁じ、慈善団体への寄付を義務付ける法律が成立したそうです。

 この法律の立役者はパリ近郊クルーブボア市のアラシュ・デランバーシュ市議(36)で、イラン革命(1979年)でフランスに逃れた両親の間に生まれたデランバーシュさんは、法学部の貧しい学生時代に食費の工面に苦労した経験から食料廃棄に目を向けるようになった。

 パリ近郊クルーブボア市の市議アラシュ・デランバーシュ氏(2015年1月26日撮影©AFP/JOEL SAGET)

 市議になった2014年、訪ね歩いたスーパーでは、廃棄食品が持ち去られるのを防ぐためにゴミ箱に鍵をかけたり、食べることができないように化学薬品で処理した上で廃棄されたりしていた。

 食品の廃棄が当たり前となっている現状を目の当たりにしたデランバーシュさんは、食料を必要としている多くの人々が、羞恥心や資格に相当しないという理由から、フードバンク(困窮者向けの食料配給)に行かないことを知って行動を起こした。

 SNSで法規制を呼びかけ、インターネットの署名サイトで約20万人の署名を集めた。

 国連食糧農業機関(FAO)などによると、毎年世界で13億トンもの食料が、収穫されてから消費者の口に入るまでの間に廃棄され、食べられるのに家庭やレストランで廃棄される「食品ロス」は、フランスは約700万トン、日本は約640万トンとされている。

 地域別の1人当たり食料年間廃棄量(毎日新聞より)

 食料自給率の少ない日本で当たり前の様に捨てられている食料、フランスを見習って何らかの対策を立てるべきだと考えます。(P)

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