宇部市環境教育・学習ビジョン市民ワークショップ第2回がありました。
2016年01月31日
1月27日標記ワークショップ第2回目が開かれ、事務局が用意した原案のうち、「方策」に関して、提示された、①人材育成と活用 ②機会の提供と拡充 ③拠点の活用と連携 ④協働による推進体制の構築 について議論をしました。
大学など大変いそがしい時期なので、前回参加した大学生の人達は不参加で、今回は2斑に別れた議論となりました。
◎全般について
まず、市教委の学校教育課の方から、宇部市の小中高校における環境に関する学習内容について説明を受けました。
次に、事務局から示された原案について、全般的な意見として、
・ビジョンづくりにはより多様な世代、多様な分野の意見が必要ではないか。
・パブコメのプロセスも大事だ。
・ビジョンは基本になるので、ESDとの関連など、理念が大事だが、合意不十分ではないか。
・学校教育も大事だが、社会教育も大事だ。
などの意見がありました。
ワークショップでは
①人材育成と活用に課しては、
・人材育成には教育委員会が本気になってもらいたい。
・体系だった人材育成(県レベル・市レベル・校区レベル)が必要
・環境学部卒業生の会員の登録徹底と市の行事の支援メンバーとして活用する。
・まちづくりサポーターというより環境サポーターとした方がいい。サポーターの地位を高めることも重要。
・より多様な人達、専門分野(健康・医療・食・生物・文化・観光など)、企業の環境安全部門、若年層などの参画が大事。
などの意見があった。
②機会の提供と拡充に関しては、
・市のHP、ポータルサイト全体がつかみにくい。さらなる工夫が必要。
・5W1Hのうち、誰が何をするのかが十分伝わっていない。
・内容としては知識より倫理が基本。その意味では学校教育が大事。
・環境学習は小学校も中学校も総合学習の時間の活用が重要。
・総合学習の時間の利用 教科内の授業では埋没する可能性がある。
・環境問題の現状を知らせることも重要。
・親子参観日に実施するのがいいのではないか。
・動物園の職員もWSに参加すべき。新園長にもぜひ参加してもらいたい。
・幼稚園から自然への接し方を教える。
・夏休みを利用し、こども達に自然を知ってもらう。
・環境教育における社会教育・生涯学習行政の欠落。社会教育主事の採用・配置。
・コーディネーター・ファシリテーターの養成。行動する市民に育ち変わるために。
地域を束ねる職員を配置する。公民館の復活。
・大人についてはボトムアップよりもむしろCSコーディネータ養成の意義がある。
その意味で、学校教育課と社会教育課の連携が必要。
・親子の水辺教室の強化や、環境ポスター展の活用、スタディツアーの費用対効果
・市民活動団体や企業にも呼びかけて協力を得る。
などの意見があった。
③拠点の活用と連携に関しては、
・環境関連団体の連携が悪い。学習拠点の利用に関するビジョンがない。
・学習拠点の連携についても不十分だが、体系立てることが重要。
関連団体の連携にしても各団体の高齢化、人材不足にかかっている。
・動物園・モンスタの活用を図る。彫刻ガイド。公園内樹木の名板設置など。
・学校教育以外の学習の場、地域の問題点を掘り下げる学習の場がない。
などの意見があった。
④協働による推進体制の構築に関しては、
・コミュニティースクール、地域協働の積極的推進。
・ビジョンの中にコミュニティースクールの姿が見られない。地域が学校のESDを支援。
・環境政策と教育委員会の学校教育課・社会教育課の協働連携が必要
・全市一斉の活動が効果的。グリーンカーテンを拡げる。植栽の方法など。
・アースディなどにうべキャンドルナイトをやりたい。
・うべのESDをわかりやすく言葉化する。
・社会教育課は何をしているのか。何もしないのか。
・学校教育課と社会教育課の連携
・環境学習拠点の連携をどうするか、わからないなんてお粗末。
・環境関連団体のネットワーク構築
・市独自の環境副読本をつくる。県独自の環境副読本を作る。
などの意見があった。
市民大学卒業生で、やる気はあっても、十分生かし切っていないのではないか、そう言う機会が設けられることが大事だという議論があったが、各団体で高齢化のために、後継を切望しているが、市民大学卒業生に限らず、ボランティアの条件では、なかなか思うようにならない状況があります。そう簡単ではないと思うが、とっかかりとして大事なことだし、やりがい、魅力のある仕事であれば可能性もある。
また市職員も余裕のない状況になってきているようだが、ある程度、強制力が働くことが大事かもしれません。
関連して、終了後の池田満之さんのお話で、岡山市における「ESDコーディネータ研修会」の運営方法をお聞きしたが、市長のリーダーシップで、市の関連組織からも多数のメンバーが研修会に参加されたということで、大変参考になりました。
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