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特定外来生物に思わぬ有効成分が
2015年12月30日
本日のインターネット新聞記事からです。
オオキンケイギク、日本には1880年代に鑑賞目的で導入され、繁殖力が強く、荒地でも生育できるため、緑化などに利用されてきた。
そして河川敷や道端の一面を美しい黄色の花々で彩り、緑化植物としても観賞植物としても非常に好まれた
しかし、現在は一度定着すると在来の野草を駆逐し、景観を一変させるとして外来生物法で栽培や運搬、販売が原則禁じられている。
そんなオオキンケイギクに思わぬ有用成分が含まれていることがわかった。
岐阜大工学部の纐纈守教授(54)=天然物化学=の研究グループが、このオオキンケイギクの花に抗がん作用のある有用物質が含まれていることを突き止めたとのことです。
岐阜市や近郊でオオキンケイギクを採取し、花をアルコールに漬けて含有成分を抽出し、さまざまな成分を分離・精製したところフラボノイド系の化合物6種類を確認したそうです。
実験では培養したヒトの白血病細胞に各化合物を投与し観察したところ、そのうち「4―メトキシランセオレチン」を与えた細胞は2日後には約20%に急減したそうで、市販抗がん薬と同等の強い効果で、DNA鎖を切断し細胞死に導いたと考えられるという。
4―メトキシランセオレチンは他ではほとんど報告例のない化合物で、纐纈教授は「オオキンケイギクは希少なフラボノイドの供給源、安全性を確認し、効果を高めて薬にする可能性を見いだしたい。花以外の部位からも役立つ成分を探したい」と語ったそうです。
嫌われ、駆逐の対象となっているオオキンケイギク、思わぬところで役立ちそうである。
しかし、自然環境の中では有害な植物、どうであれ引き続きの駆逐は必要であろう。
有効利用には自然環境から隔離されたところで栽培などして活用すべきでしょう。(P)
旺盛な繁殖力で在来野草を駆逐し広がっているオオキンケイギクの群生です。
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