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自然再生協議会全国会議(八幡湿原)に参加しました。

2015年10月12日

10月8日、9日 環境省自然環境局自然環境計画課主催の標記の会議に椹野川河口域・干潟自然再生協議会を代表して参加しました。
大変良い経験をさせていただいたので、とりあえず3回に分けて紹介したい思います。

受け入れ先の八幡湿原自然再生協議会はNPO法人西中国山地自然史研究会が事務局を務め、都道府県の自然保護課等が事務局を務める協議会が多い中、全国的にも珍しい協議会です。

広島駅からのバスの中から、同研究会のメンバーの方から道中のガイドや活動の概要などを説明していただきました。

八幡湿原は西中国山地国定公園の一部で、霧ヶ谷湿原自然再生地もこうした湿原の一つで,臥竜山から北側に約2.5km,掛頭山から西側に約1.5kmの場所にある,面積約17ヘクタールの湿原です。(http://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/eco/j-yawata-intro-intro.html

昭和40(1965)年頃  牧場造成で湿原の大半が人工草地化
昭和61(1986)年   牧場閉鎖
平成15(2002)年   八幡湿原再生のための調査開始
平成17(2005)年   乾燥した草原や背の低い林へと遷移

牧場閉鎖後、放置されていた霧ヶ谷湿原を再生する八幡湿原自然再生協議会が平成16年に結成され、これまで整備されていたコンクリート排水路を改造して、湿地内に水を回す工事が行われ、徐々に湿原の生態系が回復しつつあります、

高原の自然館に到着して、まず、北広島町学芸員で、八幡湿原自然再生事業の一連の事業で、中心的な役割を果たされている一人である、白川勝信学芸員の説明をききました。

高原の自然館は比較的小さい施設ですが、中にはいると、多くの研究者が関わっておられるだけあって、展示物は大変充実したものです。

とくに生きたヒキガエル、カスミサンショウウオの展示は印象に残りました。

チョウチョの展示も非常に豊富です。

18haの湿原にチョウチョは広島県全体の50%、トンボは40%が生息しているそうです。

とくに湿原のマアザミや縁辺のヨモギを食草にする希少種のヒメシジミは一つの指標種として位置づけられているそうです。

オオサンショウウオの剥製もありました。

テンや野ウサギの剥製も展示されています。

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